ハムナプトラ2 黄金のピラミッド
<THE MUMMY RETURNS>
01年 アメリカ映画 130分

(あらすじ)
リックとエヴリンが死者の都ハムナプトラから生還し、幸せな結婚生活を送っている頃、大英博物館にミイラとして納められていた邪悪の主イムホテップが、謎の軍団によって再び解き放たれた。さらに2人の息子アレックスがアヌビスの腕輪をはめたまま誘拐されてしまう。
一方、古代エジプト時代に世界を滅ぼし永い眠りについた、凄まじいパワーを持つ恐るべき男スコーピオン・キングも、5000年の時を経て復活を遂げた。この悪の2大パワーが衝突した時、世界の運命は・・・。黄金に輝くピラミッドの謎とは・・・(DVDパッケージより)

(感想)
これぞまさに21世紀の「インディ・ジョーンズ」!!
と、見終わった後本気で思ったほどのスーパー・アドベンチャー・アクション大作です。と言うか、見る度にこれは思いますね。下手したら、数年後には自分の中での全映画ランキング、ベスト5に入ってくるかもしれないほどの傑作です。
とにかく、アクションが凄いですね。もう、最初から最後まで突っ走りまくってます。そのせいで見終わった後は疲れるんですが、これがまた、気持ちのいい疲れです。この見終わった後の何とも言えない興奮と充実感は、昔、初めて「インディ・ジョーンズ」やジャッキー映画(「スパルタンX」や「サンダーアーム」など)を見た時のものとよく似てます。
登場人物は常に画面狭しと動き回ってますし、編集も凄くスピーディになってます。それでいて、決してアクションの動作が見づらくなってないんですよね。監督や編集の技術もかなりのものに違いないと思います。
そして、劇中でアクションを披露する面々の動きも良かったです。ブレンダンなんて、何もしないでいるとコメディ面なんですが、アクションシーンでは動きも表情もまるでアクション・スターみたいな感じになってました。レイチェル・ワイズとオデッド・フェールの剣劇アクションも見事に様になってましたねぇ。素晴らしい(ただ、剣と剣のぶつかる音が結構耳障りなんですが、仕方ないですね)。
また、銃撃アクションの場面でも、ただ撃ちまくるだけじゃなく、敵が目の前に迫ってくるまで引き付けてから発砲!みたいに、まるでガン・アクションゲームをやってるような爽快感を味わえる場面なんかが出て来て、とてもイイです。そして、複数人による銃撃シーンでは、必ず2丁拳銃を使ってる奴がいたりと流行の要素もしっかり入れて来ています。
終盤のCG相手の戦闘シーン、集団戦闘シーンと、巨大怪物との一対一のバトルも大迫力でした。集団戦闘の方では、切られた敵が一瞬で黒い砂に変わる様が何だか爽快で気持ちいいです。

この映画の凄い所は、凄いのがアクションだけじゃないところですね。ストーリーも、まさに大アドベンチャーな感じがよく出ててとっても面白いですし、何よりも、個々のキャラクターがしっかり描けてるのが素晴らしい。登場人物がかなり多いんですが、それぞれにちゃんと個性が出てるんですよね。
しかも、登場人物のうち、半分は前作から引き続きの登場というのが嬉しいですね。主人公とヒロインが引き続き出るのは普通ですが、前作で死んだはずの宿敵、イムホテップが再登場するとは、最初に聞いた時は驚いたものでした。これで仲間になったら、まさに「少年ジャンプ」の世界だな、とか思ったんですが、さすがにそれは無かったもよう(笑)。
アーデス・ベイやジョナサン辺りのキャラも、普通は続編で出たとしてもモロ脇役クラスというポジションのキャラだと思うんですが、どっちも前作よりも出番が増えてる感じでしたからね。シリーズが進む事にどんどん登場人物が増えていった「リーサル・ウェポン」シリーズを思い出しますね。

また、新キャラの中にも、旧キャラに負けないぐらいのキャラクター性を持った人物が出て来ました。リックとエヴリンの息子、アレックスは、まさにナイスなお子様でしたね。この手の映画に子供が大きな役で出てくるとロクな事が無いと思ってたんですが、もう、そんな心配は無用のキャラクターでした。むしろ、常に猪突猛進な主人公よりも、行動が読めない分、見てて面白いかもしれません。
最強のコメディ・リリーフ、ジョナサンとのコンビは爆笑ものでしたね。序盤の、車に二人で残されたシーンでのやりとりは見る度に笑ってしまいます。 このジョナサンというキャラクターも、確実に映画の面白さのレベルを高めてる存在ですね。演じるジョン・ハナも、いい雰囲気を出してます。

敵キャラでは、ロック・ナーがいい味を出してましたね。最初はアーデスのライバルキャラみたいな感じでカッコ良く登場したんですが、アレックスと絡むうちにどんどん壊れていってしまいましたね(笑)。
また、イムホテップ役のアーノルド・ボスルーも、相変わらずの濃い芝居で場面を盛り上げてくれました。
そして、今作で映画デビューを果たした、プロレスラーのザ・ロック。この後、スピン・オフの「スコーピオン・キング」なんて映画も作られましたね。出番は最初と最後に出るだけなんですが、最後に出て来た時の姿がまた、凄い事になってました。オールCGの巨大サソリみたいな造形のキャラで、顔がザ・ロックです。人面犬ならぬ、ザ・ロック面巨大サソリといったところでしょうか(例えが長過ぎ・笑)。
コイツの造形は、映画よりも、ゲームのボスキャラに近い感じですね。そんな見掛けの奴が映画のボスキャラとして出て来たというのは、ちょっと意表を突かれましたね。

監督のスティーブン・ソマーズは、前作に引き続き脚本も手掛けてます。さらに、傑作モンスターアクション「ザ・グリード」でも監督と脚本を兼ねてました。同じく監督と脚本を兼ねるSFXアクション分野の大御所、ジェームズ・キャメロンを思い出す仕事っぷりです。
完璧主義者のキャメロンと比べると、少々雑な感じはしますが、私はどちらかと言うと、ソマーズのこの圧倒的パワー演出の方に大いに魅かれます。

そういえば、この映画の終盤の展開は「スター・ウォーズ/エピソード1」と似てる感じなので、あるいはキャメロンよりもジョージ・ルーカスに近かったりするのかも。
スピルバーグが変な方向に向かっている今、胸躍るようなアドベンチャー大作を撮れるのは、今やハリウッドでもこの二人ぐらいなのかもしれないですね(ルーカスの「エピソード2」はやや難がありましたが・・・)。

監督・脚本:スティーブン・ソマーズ
音楽:アラン・シルベストリ
出演:ブレンダン・フレイザー(リック・オコーネル)
    レイチェル・ワイズ(エヴリン)
    ジョン・ハナ(ジョナサン)
    フレディ・ボース(アレックス)
    アーノルド・ボスルー(イムホテップ)
    オデッド・フェール(アーデス・ベイ)
    パトリシア・ベラスケス(ミラ/アナクスナムン)
    ザ・ロック(スコーピオン・キング)
    アドウェール(ロック・ナー)
    ショーン・パークス(イジー)
    アラン・アームストロング(博物館長)

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