ロードレージ
<ROAD RAGE>
01年 アメリカ映画 96分

(あらすじ)
ある大学のキャンバスでの事。ソニアは、恋人のボーが自分の女友達と一緒にいた事を詰め寄っていた。だが、逆ギレしたボーはソニアを突き飛ばし始めたのだ。それを助けたのは、黒のスーツ、黒のリムジンを持った若者、ジムだった。
ジムに家まで送ってもらう事となったソニア。話していくうちに、ジムが同じ大学の学生で、リムジンはバイト先のリムジン会社で借りたものだという事が分かった。

ハイウェイを走るジムのリムジンは、強引な割り込みをしたせいで、あるトラックをスピンさせてしまった。すると、そのトラックが後から追いかけて来だしたのだった。

(感想)
謎のトラックに追いかけられる男女を描いたスリラー。そう、あのキャスパー・ヴァン・ディーンが「激突」に挑戦した意欲作が、この「ロードレージ」なのです!

が!しかし!!何だ、このくだらない映画は(爆笑)。酷すぎて、見ててもはや笑うしかないという領域に達した、マイナス面で至高の映画です。
とにかく、脚本が酷すぎ。もう、酷すぎて突っ込む気も起こらないぐらい酷い。
まず、数少ない登場人物が、揃いも揃って魅力の無い連中ばっかりです。主人公の二人も、例えるなら、「13日の金曜日」みたいな感じの、若者が殺人鬼に殺されまくるタイプの映画で、間違いなく最後まで生き残らない、中盤辺りまでで確実に死ぬようなタイプのカップルというキャラクターです。そんな二人が映画の90分強の時間中、ずっと出てるんだからたまらないです。主演がキャスパー・ヴァン・ディーンなのに!?と思うかもしれませんが、ここまで彼を格好悪く見せられるほどの凄い脚本なのです(笑)。
そして、この二人の会話のつまらない事。例えるなら、本来ならジェイソンなりなんなりにとっとと殺されて、最後まで聞かなくてすむような戯れ言を、映画の90分強の時間中、延々聞かされるといったところでしょうか(笑)。
そして、キャスパーの相手役、ソニアを演じる女優が微妙なブサイクというのもかなり痛いところです。そのくせアップが多いという、やばい事態になってます。吹き替え版で見ると、声もとってもうるさくて嫌になってきます(ちなみに、キャスパーの声も少々情けない声になってて、違和感有りです)。

ただ、肝心のカーチェイスのシーンは何と、かなりいい出来だったりします。 序盤の、ハイウェイでのカーチェイスシーンでは早速、パトカーが意味も無く宙を舞い、事件と無関係な一般人の車が回転しながら天高く舞い上がる様をスローモーションで見せるという爆笑シーンが出て来たりします。
そして、中盤からラストまでは延々カーチェイスが続きます。映画が終わる頃には車酔いしそうなぐらいです。それも、場所をちょくちょく変えつつ、見事なカースタントテクニックも見せつつという、いい感じのチェイスシーンになってるんです。もちろん、このカーチェイスの間も、魅力の無い主人公の二人は、ウィットにとんでないジョークを言ったりするなどし、見てる人をゲンナリさせる事を忘れません(忘れろよ・笑)。

ちなみに、感想の最初で「激突」を引き合いに出しましたが、敵の正体が中盤で分かるようになっています。スリラーやホラーの要素は全くと言っていいほどなく、ジャンル的には「カー・アクション」に分類される映画です。

監督:シドニー・J・フューリー
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン(ジム)
    ダニエル・ブレット(ソニア)
    ジョセフ・グリフィン(ボー)

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