監督:ケビン・レイノルズ
音楽:マイケル・ケイメン
出演:ケビン・コスナー(ロビン)
モーガン・フリーマン(アジーム)
メアリー・エリザベス・マストラントニオ(マリアン)
クリスチャン・スレイター(ウィル)
アラン・リックマン(悪代官)
ロビンは森に隠れていた農民達を奮起させ、義賊団を結成。代官から取られた財産を取り返したり、お宝を盗んだりするのだった。
だが、ついに代官はロビン達のいる森の隠れ家の場所を突き止め、傭兵達を送り込んでくるのだった。
(感想)
大スター、ケビン・コスナーが時代物ヒーローアクションに挑んだ娯楽アクションです。
『ロビン・フッド』と言えば名前は有名ですが、実のところ私は、この人が架空の人物か実在の人物なのかも、どんな話が伝えられてる人物なのかも知りませんでした。なので、この映画の「森の中で義賊団を組織して、悪代官に謀反を起こす弓の名手」という設定が映画オリジナルなのかも分からないんですが、まあ、内容は完全なヒーロー物娯楽アクションなので、そんな事はどうでもいいですね。
さらに、映画全体がかなりコミカル調に演出されていて、明らかにギャグシーンと思われるようなところまで出てくるぐらいです。
時代設定的に、今見ると『ロード・オブ・ザ・リング』的な雰囲気のある映画ですが、こちらは「娯楽面」を前面に出した、家族で楽しめる映画という作りですね。ただ、予算や技術の関係か、迫力は『ロード〜』に比べると相当落ちるのが残念なところではありましたけどね。
ですが、キャスティングは今見ても豪さの感じられる顔触れです。主演がケビン・コスナーに、共演モーガン・フリーマン、クリスチャン・スレーター、悪役が『ダイハード』のアラン・リックマンですからね。特に、モーガン・フリーマンが戦士の役として登場し、アクションをやってる姿は何とも意外な感じがしますね。さらに、その姿に違和感を感じさせないところが凄いです。
主演のケビンも、二枚目のナイスガイぶりを全編に渡ってアピールしてきて、もはやヒーロー以外の何者でもないといった感じの役作りです。基本的には完全無欠のヒーローなんですが、親しみやすいところもしっかり出しているという、見事なヒーローっぷりでした。
ストーリーはまさに勧善懲悪で非常に分かりやすいです。いい奴は最後までいい奴ですし、悪い奴はとことんまで悪い奴です。
そんな中、宗派も肌の色も違う者同士の友情があったり、ロビンを憎んでた若者が実は弟だったりといった、笑いの要素の無い、しっかりとしたドラマも顔を覗かせてきます。
アクション面は、本物のアクションをやれる人が誰もいないせいか、「動き」の迫力はほとんど無いんですが、演出でかなり頑張っていました。
ロビンは弓矢の名手ですが、最近、『ロード・オブ〜』にライバルとも言える弓の名手レゴラスが登場していました。レゴラスの弓アクションを見慣れた今となっては、ロビンの弓アクションはとても地味に見えるんですが、何しろこの当時はCGの無い時代です。その時代性を考えると、かなり健闘してると言えると思います。
クライマックスでは、ロビンの見事な弓の腕前を披露する見せ場が出て来て、ロープを矢で切ったり、先に火の付いた矢を炎をバックに放ったり、二本の矢を同時に放ったりと、大活躍をします。見た目の迫力は劣るものの、カッコ良さに関しては全く引けを取っていませんでしたね。
あと、この映画で忘れてはいけない見せ場は、ラストシーンにおける意外な大物俳優の登場シーンでしょうね。何しろ、超が付くほどの大物スターなのに、登場はこのラストの一瞬だけですからね。そのインパクトも凄いです。
王様の役で登場するんですが、この映画において王様は、ストーリー上、これまで何度となく名前が出て来た重要人物です。そもそも、こいつが留守なおかげで悪代官がのさばる結果になってるんですキからね。で、もしこの王様が帰還してくれたら、町も平和になるだろうに、という状況です。
そんな状況でラストにようやく姿を見せた王様がこの人なんて、知らないで見ていた人は大いに驚いた事でしょうね。
ですが、実は私が初めてこの映画を見たのはテレビ放映だったのですが、それもクライマックスから見始めたんです。なので、ラストにこの超大物スターが出て来た時も、登場人物の一人として前から出てたものだと思ってました。ちょっと、勿体ない見方をしてしまったかもしれないですね。おかげで、この映画を改めて最初から見た時、噂の王様を演じてるのが誰で、登場が最後だけだというのが分かってしまってましたからね。