(あらすじ)
(感想)
ホラー映画と言えば、見所はやっぱり惨殺シーンです。この映画は先に書いたように、サスペンス描写がメインで、そういったグロシーンは控えめです。
監督:ウェス・クレイブン
平和な町、ウッズボローを震撼させる、高校生の惨殺事件が発生。その事件の犠牲者と同じ高校に通うシドニーが次の標的となった。なぜシドニーが狙われるのか?犯人の目的は?そして、シドニーの母親が惨殺される事件からちょうど一年が経とうとする日、クラスメイトの家で開かれたパーティでさらなる惨劇が始まる・・・。
「ハロウィン」以降、手を変え品を変え製作され続けてきたスラッシャーホラー。いわゆる、謎の殺人鬼が若者を始め、登場人物を次々と血祭りに上げて行くというタイプの映画。そのタイプの映画の延長線上にありながら、全く新しい感覚を持った、まさに新世代ホラーといった趣の映画です。
まず、同ジャンルの映画と比べてどこが違うのか。まずは映画全体の展開がホラーよりも、「誰が犯人か」というサスペンスをメインに持ってきている点が一つ。そして、他の同ジャンルの映画のタイトルを話の中でどんどん出し、「他の同ジャンルの映画はあくまでも映画。でもこの話は現実」みたいな感覚を出したところ。マンネリ気味のホラー映画全般に対し、「ホラー映画で生き残る方法」なんてのが劇中で出て来たり、遊び心も感じられます。
また、殺人鬼があくまでも仮面を被った人間で、強靭な体力を持った怪人ではないというのも意外に珍しい点です。怪人ではないので、人を襲う際はナイフを振り回しながら全力疾走してきます。これがまた、狂人がナタを手にゆっくり歩いてくるのとはまた違った恐怖があって、とてもいいです。ただ、反撃に遭うと簡単に吹っ飛んだりしますが(笑)。
こんなエポックメイキングなホラーを作り出したのは、ホラー映画界の重鎮、ウェス・クレイブンです。その手腕にはもうさすがと言うほかありません。また、新鋭ケビン・ウィリアムソンの脚本も素晴らしかった。多分、彼の一世一代の傑作でしょう。この後も何作か映画化された脚本がありますが、やっぱりこの「スクリーム」を越えるお話しは無いですね。
ですが!ラストでは異常としか言いようのない、血みどろの展開になります。そして、最後にようやく正体を現した殺人鬼がまた、とんでもなくサイコです。まさにホラー映画の殺人鬼にふさわしい。残念ながら続編には登場しないんで、出演はこの映画一作のみとなるわけですが、それでもレザーフェイスやブギーマン等に匹敵するキャラクターのサイコ殺人鬼と言っても過言では無いと思います。
まあ、これら先代達とはジャンルが少々違うんで、そのまま比べることは出来ないですけどね。やっぱり、新時代の殺人鬼なんでしょうか。今の時代を考えると、なまじ、強靭な肉体で無言で迫り来る殺人鬼よりも、ある意味怖いですからね。
脚本:ケビン・ウィリアムソン
出演:ネイヴ・キャンベル(シドニー・プレスコット)
スキート・ウーリッチ(ビリー)
ローズ・マッゴーワン(テイタム・ライリー)
コートニー・コックス(ゲイル・ウェザース)
デビッド・アークエット(デューイ・ライリー)
ジェイミー・ケネディ(ランディ)
マシュー・リラード(スチュアート)
W・アール・ブラウン(ケニー)
リーヴ・シャレイバー(コットン・ウェアリー)
ドリュー・バリモア(ケイシー・ベッカー)