監督・共同脚本・原案:エロリー・エルカイェム
製作:ディーン・デブリン
製作総指揮:ローランド・エメリッヒ
音楽:ジョン・オットマン
出演:デビッド・アークエット(クリス)
カーリー・ワーラー(サム)
スコット・テラ(マイク)
スカーレット・ヨハンソン(アシュリー)
ダグ・E・ダグ(ハーラン)
リック・オーバートン(ビート保安官補)
レオン・リッピー(ウェイド)
マット・ズーチュリー(ブレット)
ジェイ・アーレン・ジョーンズ(レオン)
アイリーン・ライアン(グラディス)
(感想)
動物パニック映画では、襲ってくる動物なり昆虫なりは“普通サイズだが大群”か“一匹だが超巨大”のどちらかである事が多いです。ですが、この映画で襲ってくるクモ達は“デカいうえに大群”なんです。
こりゃ大変な事態ですねぇ。もう『スターシップ・トゥルーパーズ』の世界みたいです。町人も次々と餓えた巨大クモに食べられていってしまいます。
でも、全体的に軽いタッチの映画なので、“恐怖感”というのはほとんど無いです。見た目の気持ち悪さも、クモがCG製のせいか、そんなに気持ち悪くもないんですよね。多分『レイダース』のオープニングのクモのシーンの方が気持ち悪いと思います。
また、このCGクモ達は動きもかなりユーモラスな感じになってますし、しかもグレムリンやクリッターみたいな「変な声」を出してたりします。ついでに、音楽もモンスター映画っぽくなく、『マウスハント』の音楽に似た感じです(作曲は違う人ですが)。
なので、「巨大クモの襲撃シーンで観客を怖がらせよう」という意図はほとんど無い映画なんですね。あるのは、ただ「観客を楽しませよう」という事のみです。
何しろ、製作には『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ&ディーン・デブリンのコンビが関わってますからね。
思えば『ID4』も、「宇宙人の地球侵略」というB級な題材を派手なSFXでもって超大作に仕上げた映画でした。この映画も、「有毒廃棄物で巨大化したクモが襲ってくる」というB級真っ只中な題材にCGクモを使って派手な娯楽映画に仕上げたものですからね。
そんな映画なので、見ていて単純に「面白い!」と言える映画になってますね。これで登場キャラにもっと捻りがあれば傑作『トレマーズ』に匹敵する映画になってたかもしれないですね。
また、襲ってくるクモが一種類だけではなく、飛び跳ねる奴、地中から襲ってくる奴、他の連中よりもさらにデカい奴とバリエーションがあるのもいいですね。で、それぞれに見せ場の襲撃シーンが用意されてるのも素晴らしい。
特に、ジャンピンググモが砂地でモトクロスに乗る若者達を襲撃するシーンは、スピード感もあって、アクションシーンとしてもかなり見応えがあります。特に、“空中キック”のシーンは下手なアクション映画よりも燃えるシーンになってましたね。
超巨大タランチュラの襲撃シーンも迫力タップリでした。トレーラーハウスを襲撃するシーンは、まるで『ロストワールド』のTレックスみたいです。
主演は『スクリーム』シリーズの保安官役でお馴染みのデビッド・アークエットですが、『スクリーム』の時以上にスクリームしてる感じです(笑)。まあ、殺人鬼一人に襲われるより、巨大グモの大群に襲われる方がイヤですからね。
また、冒頭には、クモを飼育してるオヤジの役で『ロボコップ2』『ラストアクションヒーロー』のトム・ヌーナンが出てましたが、あの頃と比べて普通の顔になった気がします(笑)。