マーダー・ライド・ショー


HOUSE OF 1000 CORPSES
03年 アメリカ映画 89分

1000の恐怖が眠る館へようこそ

監督・脚本・音楽:ロブ・ゾンビ
出演:シド・ヘイグ(キャプテン・スポールディング)
    ビル・モーズリィ(オーティス・ドリフトウッド)
    シェリ・ムーン(ベイビー・ファイアフライ)
    カレン・ブラック(マザー・ファイアフライ)
    マシュー・マッグローリー(タイニー・ファイアフライ)
    ロバート・アレン・ムークス(ルーファス・ファイアフライJr.)
    アーウィン・キーズ(ラヴェリ)
    クリス・ハードウィック(ジェリー・ゴールドスミス)
    エリン・ダニエルズ(デニス・ウィリス)
    ジェニファー・ジョスティン(マリー・ノウウェルズ)
    レイン・ウィルソン(ビル・ハドリー)
    トム・トウルズ(ジョージ・ウェイベル)
    ウォルトン・ゴギンズ(スティーブ・ナイシュ)
    デニス・フィンプル(ヒューゴ)
    ハリソン・ヤング(ドン・ウィリス)
    ウィリアム・バセット(ドレイク・ハストン巡査)




<あらすじ>
ハロウィンの前夜、旅行に出掛けていた若者4人組が、ガソリンスタンド兼お化け屋敷という変わった店に立ち寄った。そこのオヤジから、この地で起きたある殺人事件の話を聞いた若者の一人は、話に出て来た「殺人鬼を吊るした木」を見に行こうと提案する。
大雨の降る中、目的の場所に向かって車を走らせる一行の前に、若い女性のヒッチハイカーが現れた。
彼女を家まで送る途中、タイヤがパンクし、車は立ち往生してしまう。だが、実はそのパンクは事故ではなく、何者かによって故意に起こされたものなのだった。
パンクの現場からほど近くにヒッチハイカーの彼女の家があるという事で、そこに案内された一行。だが、家には“一風変わった”を通り越した“奇人変人”な一家が住んでいるのだった。
タイヤを交換してもらい、逃げるように家を後にした一行だが、変人一家は急に襲いかかってくるのだった。

次の日。娘が帰って来ない事を心配した父親が、地元の警官達と捜索を始める。捜査の末、例の家にたどり着いた警官達だが、そこで驚くべきものを目にするのだった。



<見た後の個人的感想>
♪ 邦題は『マーダー・ライド・ショー』ですが、このショーは序盤であっさり終わったりします。しかも、ただの乗り物型のお化け屋敷です(笑)。原題は「1000の死体が眠る家」とか、そんな感じのもので、終盤の展開を表したタイトルとなっています。

中盤ぐらいまでは「そこそこ良くできた『悪魔のいけにえ』の亜流」といった感じの映画で、旅行者が異常者一家に捕らえられ、想像を絶する恐怖を味わうことになる、という、かなり似通ったストーリー展開です。
『いけにえ』と違うのは、ややコメディ風味の演出が見られるところと、その異常者一家の家に、最初は“招待されて”入ったというところ。そして、レザーフェイスに相当するホラーヒーローがいないところですね。

この映画の異常者一家の犠牲となるのは、主人公達、若者御一行だけでなく、そのちょっと前に一家がさらって来たらしい、チアリーダー4人組という方々がすでに家に監禁されていたりします。で、時折、こいつらがいたぶられるシーンが顔を出したりしてました。
『いけにえ』では、主人公達の前にも、同じような犠牲者がいたのかどうかは想像するしかなかったですが(リメイクの『テキサス〜』には「主人公達の前の犠牲者」も出て来ましたが)、この映画では「犠牲者が他にもいる!」というのをビジュアルで見せてきてるんですよね。しかも、主人公達が家でもてなされてる、まさにその時に、同時進行で別の部屋で痛め付けられているんです。何か、主人公達の行く末の暗示みたいで恐ろしいですね。

“マーダー・ライド・ショー”の様子 まあ、ここまでは、ただの「良くできた亜流」でしかないですが、中盤、失踪した若者達を探しに警官達が屋敷に探しに訪れるものの、あっさり殺されるというエピソードを挟んだ後、この異常者一家による「殺人ショー」が始まワります。で、ここからがこの映画の真骨頂なんですよね。
4人いた若者のうち、1人はここに行き着くまでに殺されたんですが、残りの3人は何故かウサギの着ぐるみを着させられて縛られる事となります。
そして、外に連れて行かれ、棺桶に入れられた後、それを井戸のような縦穴に沈めてしまいます(一人は逃走し、後に追いつかれて普通に殺される)。
ここから驚きの展開!何と、ゾンビみたいな連中が水中から現れて、棺桶をぶっ壊して若者の一人をさらっていってしまうんです。まさかこんな連中が出てくるとは思わなかったのでビックリしましたね。
残った一人はそのまま洞窟に逃げ込むんですが、ここからの映像とストーリー展開は、もう『いけにえ』の世界から遠く離れた、もはや殺人鬼物なのか怪物物なのか分からない、異常な恐怖に満ちたものになってましたね。見ていて「この映画、本気だ!」とか訳の分からない事を思ってしまいました。
何と言うか、凄く“ホラーっぽい”感じなんです。洞窟も、壁には朽ちた骸骨がズラーっと並んでますし、それを抜けた先の扉の向こうには、実験室みたいな部屋があって、変な人達が普通に座ったりしてました。しかもその部屋では、さっきゾンビみたいなのに拉致された若者が台に寝かせられて、見るからにヤバそうな人に“何か”をされてました。
そして、このシーンで、一人生き残った若者の前に、もう異常者を通り越して次の段階までイッてしまったような出で立ちの人が現れて、斧を持って追いかけてくるんです。
上の方で「この映画に、レザーフェイスに相当するキャラがいない」というような事を書きましたが、コイツはいいキャラクターでしたねぇ。ゲスト出演並の出番ですけど、メインを張ってもいいんじゃないかと思うぐらいのインパクトのある怪人物でした。しかも、その居る場所が「洞窟の奥の実験室」という、異常極まりない所だというのも高ポイントです。
この洞窟から実験室、斧を持った怪人に至るまで、先の殺人鬼一家との関係が不明なところも怪しくていいですね。
この映画、「いけにえの亜流」だけだったら、そこそこの面白さだけで終わったと思うんですが、この終盤の洞窟のシーンの気合の入りっぷりだけで満点をあげたいと思えるような、そんな素晴らしいホラーシーンになってましたね。



<プログラム情報>
何やら、ロブ・ゾンビの意向だとかで、プログラムは作ってないんだとか。
どんな意向やねん。意味がわからん。


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