
監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
音楽:ハラルド・クローサー
出演:サナ・レイサン(アレクサ・“レックス”・ウッズ)
ラウル・ボヴァ(セバスチャン・デ・ローサ)
ランス・ヘンリクセン(チャールズ・ビショップ・ウェイランド)
ユエン・ブレムナー(グレーム・ミラー)
コリン・サーモン(マックスウェル・スタッフォード)
トミー・フラナガン(マーク・フェルハイデン)
ジョセフ・ライ(ジョー・コナーズ)
アガート・デ・ラ・ブレイユ(アデール・ルソー)
カーステン・ノルガード(ラステン・クィン)
サム・トルートン(トーマス・バークス)
『エイリアン』と『プレデター』。FOXが誇る2大SFシリーズのモンスターが大激突!
ストーリーは、『フレジェイ』のような番外編的なものではなく(まあ、あちらは、シリーズ内にも話の繋がってない番外編みたいなのが存在したりしてますからね・笑)、『エイリアン』と『プレデター』の両シリーズのストーリーの橋渡し的なものになっていました。『プレデター2』から7年後、『エイリアン』の150年前という設定になっているんです。
別に、わざわざ両シリーズをストーリー上でくっつける必要は無いんですが(他のメディアの『AVP』は、そういう、どっちのシリーズの続きという訳でもない独自のストーリーらしいですし)、そこを敢えて、ランス・ヘンリクセンをビショップ役で出してまで両シリーズをクロスオーバーさせたのは、監督・脚本のポール・アンダーソンのファンサービスに他ならないんでしょうね(あと、両シリーズのファンだという、自身の趣味も入ってるんでしょう・笑)。私は素直に、そのファンサービスに「ありがとう!」と言いたいです。完全な番外編とはまた違う面白さがありますからね。
よくよく考えるとシリーズと辻褄が合ってないような箇所もあるような気もするんですが、何だかんだで、基本は「お祭り映画」であり「シリーズの番外編」ですからね。繋がってる点を見つけたら両シリーズのクロスオーバーぶりに喜び、辻褄の合わない点を見つけたら「番外編だから」とスルーしたりと、粗に変に反応しないで、素直に楽しむべきですよね。
ちなみに、この両シリーズが同じ世界に存在してるものだとするならば、両シリーズに出ているビル・パクストンの存在が気になるところです。『エイリアン2』のパクストンは、『プレデター2』のパクストンの子孫かなにかなんでしょうかね(笑)。
さて、この映画のメインである、エイリアンとプレデターのバトルですが、もう大迫力でしたね。そりゃ、どちらもそれぞれのシリーズで最強&最恐ぶりをこれでもかと見せつけてきた奴らですからね。どちらも、主人公が勝利するのに、どれだけ苦労した事か。
そして、そんな2体が正面から肉弾戦をやらかすんだからたまらないです。お互い、それぞれのシリーズで登場人物を葬ってきた必殺の技をバリバリ繰り出して戦い合う様は、まさに「頂上決戦!」といった感じです。正直、この対決シーンの迫力と見せ方に関しては、明らかに『フレジェイ』を上回ってましたね。
ただ、見る前は、一対一ではプレデターの方が圧倒的に強いと思ってたんですが、ほぼ互角だったのには驚きましたね。エイリアンの方は、『2』でバリバリ撃ち殺されてる様を見ていただけに、数に頼らないと、そんなに脅威じゃないのかと思ってたんですが、接近されるとあそこまでヤバい相手だったんですね。むしろ、接近戦ではプレデターより強いかもしれません。
まあ、これまでのシリーズから考えてみると、意外にプレデターは攻め込まれると弱いんですよね。プレデターが真の力を発揮するのは、「広いうえに隠れる場所の多い地形での奇襲攻撃」みたいですからね(要するに、ジャングル)。
その点、今回の舞台となる地下神殿は、エイリアンが圧倒的に有利な地形、という感じでしたね。プレデターの「木から木、ビルからビルへと飛び移れる跳躍力」も、この地形ではあまり使うことが出来ないですし。
なので、一見すると「プレデター、弱ぇ!」と思いかねないところではありますね。監督のポール・アンダーソンは、インタビューで「『プレデター2』は、映画自体はあまりいいとは思わない」的な事を言ってるようなので、どちらかと言うと『エイリアン』派なんでしょうね(この映画も、主人公が女性という、『エイリアン』の流れを汲んだ設定になってますし)。
ただ、プレデターの方にも、主人公との絡みなどのストーリー上での見せ場が用意されている辺り、エイリアンを贔屓しているというわけではなさそうです。
きっと、映画では『エイリアン』派かもしれないですが、キャラクターでは両方同じぐらい好きなんでしょうね。そういう人が両キャラの見せ場をバランスよく配置しようと考えたら、こういう展開になるんだろうな、というのはよく理解できますね。
『プレデター』シリーズでは、主に広い場所が舞台でしたが、『エイリアン』シリーズでは狭い、建物内が舞台です。建物自体はアホみたいにデカいですが、部屋や通路等の内部は狭いですからね。
で、今回の舞台となる地下神殿は、『エイリアン』シリーズの舞台の流れを汲む、「狭い場所」でしたね。
ただ、これまでのシリーズと違うのは、その舞台が主人公達にとって、まったく未知の場所だという事ですね。しかも、一定時間毎に壁が動いて構造が変わったりするという、上級者向けの迷路仕様です。
『エイリアン』シリーズには、この狭い場所が舞台という事による、「逃げ場無し感」がかなり怖さを煽ってくれてましたが、今回のは、さらに輪をかけて手ごわい舞台なんですよね。でも、“怖さ”はあんまり感じないのは、エイリアンと戦ってるのがプレデターだからでしょうかね(笑)。
ただ、この舞台から感じられる「閉塞感」は結構なもので、見ていて息苦しく感じるぐらいです。この映画を見た後、映画館の外に出た際、外の景色が普段よりも広く感じられましたからね。2大モンスターの大バトルがこんな場所で行われるというのも面白いものです。
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そしてラストの驚きの結末ですが、両シリーズを見てる人にとっては、余裕で予想出来る結末でしたね。でも、両シリーズを見てない人にとっては、意味の分からない結末のような気も。
ともかく、プレデターと融合したエイリアンが誕生した訳ですが、かといって、このプレデター・エイリアンは、成長しても、姿を消したり、腕から爪を出したり、円盤を投げたりといった事は出来ないわけですからね(まさか、装備品は受け継がれないだろう・笑)。
「プレデターの宇宙船は、これからどうなってしまうのか!?」と思いがちですが、まあ、問題なく処理出来るんじゃないかと思いますね。船内には、何やらマントを付けたやたら強そうなのがいるようですし(笑)。