
監督:アルフォンソ・キュアロン
共同制作:クリス・コロンバス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)
デビッド・シューリス(リーマス・ルーピン先生)
ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)
ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)
マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア校長)
アラン・リックマン(スネイプ先生)
マギー・スミス(マクゴナガル先生)
エマ・トンプソン(シビル・トレローニー先生)
トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ)
ティモシー・スポール(ピーター・ペティグリュー)
ロバート・ハーディー(コーネリウス・ファッジ)
ハリー・メリング(ダドリー・ダーズリー)
リチャード・グリフィス(バーノン・ダーズリー)
フィオナ・ショー(ペチュニア・ダーズリー)
パム・フェリス(マージおばさん)
ホグワーツでは、生徒の安全の為に、アズカバンの看守である吸魂鬼ディメンターを学校の周辺に配置し、見張りをさせる。だがこいつらは、脱獄犯だろうが生徒だろうが見境なしに魂を吸おうとする厄介な連中なのだった。おかけでハリーも何度か魂を抜かれかかる始末だった。
そんなハリーを救った、新しい“闇の魔術に対する防衛術”の先生、リーマス・ルーピンは、ハリーの両親と同窓生なのだった。ハリーはルーピンになつき、両親の事を聞いたり、ディメンターを追い払う魔法を教わったりするのだった。
そうこうする間に、シリウス・ブラックは人知れず、ハリーに接近しつつあるのだった。
前2作は監督が同じだったせいか、ストーリーに違いがあるだけで、ほとんど同じ映画だと言っても過言ではないぐらい似通った作りの映画でした。ですが、3作目となる今作は監督を変え、公開時期も冬から夏にし、と、前2作からかなり雰囲気を変えてきました。
では、私個人的には今回の変化はどうだったのかと言いますと、これが実は「前の方が面白かった」という感想が出たんですよね。
もちろん、根本は前2作と同じなのでつまらなくはないんですけどね。長い上映時間の間、見ていて楽しくはあるんですが、特に目立って面白かったり感動したり燃えたり、といった箇所が無いんです(いくつか“萌える”シーンはあっものの・笑)。なので、映画を見終わった後の満足度もどうも微妙な感じなんですよね。見る前の期待度が結構高めだっただけに。
今作の変化の最大の点である「監督の交替」ですが、これが私にとってはマイナス要素の一つだったようです。いや、監督を替える事自体はいいんですが、今回の監督がアルフォンソ・キュアロンだったのが問題なんだと思います。
この人の監督する映画を見るのは初めてですが、多分、この人の撮る『ハリー〜』以外の映画は、私にとって恐ろしくつまらない物のような気がする、というのが映画を見ていて所々で感じられたんですよね。少なくとも、一般向けの娯楽エンターテイメント大作映画が得意な人ではなさそうだな、と。まあ、なんとなくそう思っただけで、「例えば、このシーンの演出が」みたいな具体的な例とかは挙げられないですけど。
あと、私が今回思ったより楽しめなかった最大の理由として、単純に、今回の『アズカバンの囚人』というストーリー、エピソードが個人的にあまり興味の持てるものでは無かった、というのがありました。
ちなみに、私がこのシリーズを面白いと思う理由に、主人公ハリーの「現実世界では特に取り柄の無いメガネ小僧が、別の世界だと“実力ではなく、その名前だけで”有名人である」という設定があります。さらに、「特に努力をしたわけでもないのに何かしらの才能がありそうだ」という設定もいいですね。
同じように、現実世界ではパッとしない人間である私にとって(メガネはかけてないですが)これはなかなか夢のある、映画で現実逃避をするのにもってこいの設定なんです。
あと、舞台が学校という事で、昔懐かしい学生時代を思い出させてくれる、いうのもありますね。しかも、舞台が「魔法学校」というファンタジックな学校だというのも、これまた現実逃避しやすくてとてもいいです。
と、このように、私にとって、とっても夢のある設定に溢れているところに、このシリーズの魅力を感じていたわけですよ。まあ、それは酷い楽しみ方ではありますがね(笑)。
で、前2作にあった心地良い「現実逃避感」。これが今作にはあまり感じられなかったんですよね。
多分、ストーリーが「ハリーが自分の過去と向き合う」といった、ハリーの個人的なものになったせいでしょうね。何しろ、私の過去とハリーの過去は全く違うものですからね。今回のハリーの悩みは私の悩みにはなり得ない種類のものなんです。
なので、私の場合、今回の『アズカバンの囚人』は、これまでとは違った見方をして、別の面白さを見つけないと前2作ほどには楽しめないみたいですね。
これで、もし監督が前2作と同じクリス・コロンバスだったら印象はどう変わったんだろうか、というのも気になるところです。クリス版『アズカバン』も見てみたかったですね。
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それにしても、ロンの可愛がってたペットが、実は親友の両親殺害に一枚噛んでた悪党が化けてた姿だったというのは、何かかなりヘビーな話のような気がするんですが、そのロンの驚きとか戸惑いみたいなのは完全スルーしてましたね。見てるこっちの方が戸惑ってしまいました。
と言うか、このロンというキャラクター自体、今回は何の為に出てるのかもよく分からないぐらいのポジションでしたね。今回は前2作以上に「ハリーがメイン」というストーリーでしたが、ハーマイオニーの方は終盤にハリー以上の大活躍をしてましたしね。それに比べてロンは、出番は少ないわ、ペットの正体は悪党だわ怪我はするわと、何だか散々です。
ですが今回、ロンよりもさらに酷い扱いのキャラがいましたね。ハリーのライバルキャラだと思っていたドラコ・マルフォイ、今回、単なるザコキャラだった事が判明してしまいました(笑)。いや、まさかあそこまで酷いヘタレだとは思いませんでしたね。
ところで、“闇の魔術に対する防衛術”の先生が毎回変わるのはシリーズのお約束なんでしょうかね。『賢者の石』では敵として出て来て、最後は死亡という形で学校を去り、『秘密の部屋』では事件に関与していなかったのに、結局は巻き込まれて記憶喪失に陥るハメになってました。
で、今回は最後はやっぱり去って行く事になるものの、珍しく味方でしたね。まあ、狼男に変身してハリー達を襲ったりもしましたが。
次回作で出てくる“闇の魔術に対する防衛術”の先生も、やっぱり事件に関わる事になる人物なんでしょうかね。そして、1年で去ってくハメになるんでしょうか(笑)。