
監督・脚本:マーク・スティーブン・ジョンソン
音楽:グレアム・レベル
出演:ベン・アフレック(マット・マードック/デアデビル)
ジェニファー・ガーナー(エレクトラ・ナチオス)
マイケル・クラーク・ダンカン(フィスク/キングピン)
コリン・ファレル(ブルズアイ)
ジョン・ファブロー(フランクリン・ネルソン)
ジョー・パントリアーノ(ベン・ユーリック)
エリック・アバリ(ニコラス・ナチオス)
スコット・テラ(少年時代のマット)
デビッド・キース(ジャック・マードック)
そんな、デアデビル=マット・マードックが、ある女性に一目惚れしてしまう。名前をエレクトラといい、海運王の令嬢にして、幼い頃からあらゆる武道を学んできた格闘家でもあった。マットの必死のアプローチにより、二人はいい関係へと発展するのだった。
だが、エレクトラの父親ニコラス・ナチオスは、街を裏で牛耳る大悪党、キングピンに命を狙われていた。キングピンからニコラス殺害の命を受けた殺し屋ブルズアイが、パーティ帰りのナチオス親子の乗る車を襲撃する。
デアデビルが助けに現われるが、ニコラスはブルズアイの手により殺害されてしまった。そして、エレクトラは父を殺したのがデアデビルだと勘違いしてしまう。
エレクトラはデアデビルの正体がマットだと知らず、父の仇として復讐しようとするのだった。
“邪魔者を殺す時は家族もろとも殺す”を身上とするキングピンは、ブルズアイにエレクトラの殺害も指示していたが、ブルズアイも、先の戦いで今まで外した事の無い自慢の飛び道具を、デアデビルに初めて避けられたという事でプライドを傷つけられ、デアデビルをも殺してやろうと企むのだった。
<見た後の個人的感想>
原作がマーブルコミック、舞台がニューヨークという事で、去年の「スパイダーマン」を意識させてくれる映画ですね。映画の始まりにマーブルのロゴも出てきましたし、アクションシーンの演出も似たような感じでした。
でも、ヒーローの性質自体はかなり「バットマン」に近いですね。超人的な力を持っているわけではなく、基本的には普通の人間の力しか持っていないんです。
映画自体も全体的に地味と言うか、暗い感じで、これもやっぱり「スパイダーマン」より「バットマン」っぽい感じですね。
「ダサいコスチューム(私の美的感覚では・笑)」「特殊なパワーが無い」というのは、「ザ・ファントム」みたいでもありますが、デアデビルには、バットマンともファントムとも、他の全コミックヒーローとも違う点があります。それは、“盲目”であるという点。
この、「主人公が目が見えない」という点が、映画全体にも“珍しい”という雰囲気を出していますね。それに、普通の盲人ではなく、レーダーセンスのある盲人なので、何でもないシーン(主人公が普通に街を歩くシーンだとか、人と会話するシーンだとか)も、他の映画とは違う面白さがあるんですよね。
そして、たまに視覚化されるレーダーセンスの映像(CG)もよく出来てて面白いです。ただ、この映像をどう説明したらいいのかがよく分からないんですが(笑)。「音が何かに跳ね返る時に、その物体が一瞬光ったようになる」・・・う〜ん、これもちょっと違う気がする。まあ、詳しくは見てのお楽しみという事で(笑)。
「スパイダーマン」でも、一回“スパイダーセンス”を映像化した場面がありましたが、あれは「全てを超スローで映す」と一言で説明出来るんですけどねぇ。
ところで、「ヒーローに特別なパワーが無く、戦闘では自ら鍛えて得た格闘技術を使う」という設定は、ついアクションシーンの立ち回りを期待してしまう設定ではありますよね。でも実際は、戦闘が起こるのは必ず夜のシーンで、その画面の暗さと早い編集で思いっきり誤魔化されてたアクションシーンでしたね。
まあ、主演がベン・アフという時点で、アクションにはもともと期待はしてなかったからいいですけどね。
それに、この映画のアクションシーンは、見た目の華麗さ云々よりも、「目の見えない主人公が戦ってる」という点が大きなポイントですからね。それを表現する方法は、俳優のアクションよりも、CGによる「レーダーセンスの映像」を出した方が確かに効果的です。
ここまで、主人公の設定が映画の全ての要素に大きく関わってるというのも珍しいですよね。
<キャストについて>
デアデビルを演じるのは大スターにして今最もセクシーな男、ベン・アフレックです。
ただ、私は別段、この男にセクシーさやスター性というのがあんまり感じられないため、顔のデカさが災いして、コスチュームを着た姿がカッコ悪く見えて仕方がなかったです。それも「ザ・ファントム」のビリー・ゼインみたいな、「もはや神の領域」系のダサさまでいってない(何だそれは・笑)、中途半端なカッコ悪さなのが少々イタかったですね。
まあ、「見た目がカッコ悪い、と言うかダサい」というのはコミックヒーロー物を実写にした時に必ず付いて回る問題ですからね(笑)。
ただ、ベン・アフ=デアデビルのダサさなんて、ヒロイン役のジェニファー・ガーナーに比べたらまだマシでした。この人、劇中では美人という扱いになってましたけど、そうですかね?予告編でこの人を見た時から「うおっ、コイツがヒロインなのか!?」とか思ってしまいました。
これで、さらにセクシーコスチュームで格闘を披露なんて、イタイタしい(?)事までやってしまうんですから凄い。
ただ、ネットでこの映画の感想を漁ってみた際、「ヒロインが美人だ」という意見がチラホラ見受けられたので、どうも私の美的感覚に問題があるようです。
敵役の二人、マイケル・クラーク・ダンカンとコリン・ファレルですが、どちらもとっても濃かったですねぇ。ただ、マイケル・クラークは、あのガタイですから、悪役をやったらさぞや迫力が出るだろうなと見る前は思ってたんですが、どうも、いい人にしか見えないですね、この人は(笑)。やっぱり、キングピンよりも、ジョン・コーフィの方がよく似合ってます。
一方、コリン・ファレルの方は、この手のヒーロー物映画の悪役のお約束「過剰演技」をしっかりやってきて楽しませてくれましたね。しかも、スキンヘッドで額に的が描かれてるという、凶暴さ満点なツラも素晴らしかったです。
と、主要登場人物4人のうち、3人のキャスティングが微妙な感じだったんですが、ここまで微妙が揃うと逆にそれが“味”に思えてきてしまいます。
<プログラムについて>
定価600円。内容は主要キャラの紹介に2ページ(文章は少量)、映画の解説2種類、製作秘話2ページ、キャスト&スタッフのフィルモグラフィーといったところ。
かなり読みでの無い作りでしたねぇ。これなら、せめて500円にしてほしかったです。あと、コミックヒーロー物の映画なんですから、原作の紹介みたいなページも欲しかったところです。
<画像の下より、内容について(注・ネタバレ有り)>


では他に、こbフ映画を見て印象に残ったところを何点か語ってみます。
あと、この映画中、最も見ていて燃えたアクションシーンは、マットが少年時代の頃の、いじめっ子達をステッキを使って成敗するシーンでした。と言うか、映画全般で見ても、この少年時代のシーンが一番面白かったような気がします(笑)。
最後は、この映画の面白さの最大のポイントである、レーダーセンスの映像。これは、ほんとに見てて面白いし珍しいしのイカした映像でしたね。
<エンディングについて>
主人公のデアデビルですが、身体能力的には普通の人と同じという割には、ビルから飛び降りたりとかしてましたね。あれもレーダーセンスがあれば出来るようになる類の技なんだろうか(笑)。でも、この辺の“リアルじゃない点”がコミックヒーロー物らしさを出してて、主人公がわざわざ変なコスチュームで戦う事にも納得がいきますね。
そのコスチューム、仲間の神父さんからも「ダサい」と言われてましたね(笑)。という事は、このコスチュームは誰がデザインして、誰が作ったものなんでしょうね?私はてっきり、この神父さんが「バットマン」の執事みたいに、陰で色々働いてくれてるんだと思ってたんですが。
「スパイダーマン」ではコスチュームを主人公が自分でデザインしているシーンが出てきましたけど、マットはあのコスチュームをどこで思いついて、どこで作ったんだろうか・・・。
まず、この映画を見る前から、ヒロインのエレクトラにスピンオフの企画があるという話を聞いていたので、劇中でエレクトラが死んだ時は大いにビックリしましたねぇ。だいたい、この手のコミックヒーロー物映画でヒロインが死ぬというのも珍しいですからね。
その代わり、敵の二人がどっちも生き残ってるというのも凄いですね。特にブルズアイの方は、よくあれで生きていたなと思ってしまいます。
ちなみに、私にとって、この映画最大の弱点はヒロインのキャスティングだった為、続編の為にも死んでくれでよかったです(酷い・笑)。まあ、映画が終わるまで「実は死んでなかった」とか「中国四千年の秘術で生き返った」とかあるんじゃないかとビクビクものでしたが。
それにしても、スピンオフの方はどうするんでしょうね。デアデビルに会う前の話になるんでしょうか。でも、将来、スキンヘッドの飛び道具野郎にブチ殺される運命の女が主役の映画って、どうなんだろう(笑)。まあ、「スコーピオン・キング」も、将来、蠍の化け物と化して、マッチョな冒険家に殺される運命の男が主役の映画でしたからねぇ。
と言うか、エレクトラもブルズアイみたいに「実は生きていた」とか言って続編に出てくる可能性もありそうですが(笑)。
デアデビルが凄い事をやっても、そんなに驚きというのは無いですけど(むしろ、凄い事をしてもらわないと困るし)、同じような事を子供がやってるとなると、これは大いにビックリです。
少年時代のマットを演じたスコット・テラという少年もいい味でしてましたね。何だか、若い頃のイライジャ・ウッドっぽい雰囲気で。この人、「スパイダー・パニック」で少年クモ博士役をやってた人なんですね。なかなか、今後に期待の持てるヤツです。
特に、雨のシーンはキレイで良かったですねぇ。でも、そこで映し出されるのがジェニファー・ガーナーのツラというのがツラかったですけどね(←シャレです)。
あと、ラストのキングピンとの戦いで、水がドバーッと出たおかげで形勢逆転という展開も面白かったです。前の雨のシーンが伏線になってたわけなんですね。
エンドクレジットの途中で、「ブルズアイ復活シーン」が挿入されましたね。さっさと帰った人はお気の毒様です。きっと、ブルズアイは死んだものと思ったままなんでしょうね。まあ、それでも今後の人生には何の影響も無いですが(笑)。