
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:トミー・リー・ジョーンズ(L.T.)
ベニチオ・デル・トロ(アーロン・ハラム)
コニー・ニールセン(アビー・ダレル)
レスリー・ステファンソン(アイリーン)
ジョン・フィン(テッド・チェノウェス)
ホセ・ズニガ(モレット)
ロン・カナダ(ヴァン・ザント)
マーク・ペルグリノ(ダール・ヒューイット)
ジェンナ・ボイド(ロレッタ)
FBIに逮捕されたアーロンだが、護送車で運ばれる途中、暴れ出して事故を誘発し、横転した車からまんまと逃走に成功した。
今度は市街地を舞台とした、L.T.とアーロンの大追跡劇が始まるのだった。
というわけで、『ランボー』と比べるとどうしても物足りない印象になってしまう映画ですが、別に「これは21世紀の『ランボー』だ!」みたいな宣伝がされてたわけでもないので、例によって私が“製作者の想定していなかった見方”をしてしまっただけなんでしょう(でも、それならトミー・リーとデルトロのキャラ設定をもう少し変えてくれと言いたい・笑)。
ですが、「追跡メインのアクション映画」として見れば充分満足のいく映画です。何しろ、追跡シーンにはかなり力が入れられてますし、何より特撮やらCGやらが一切出てこない、今時珍しいぐらいの生身にこだわったアクションですからね。
撮り方とか音楽とかも、例えば『エネミー・オブ・アメリカ』の追跡シーンと比べても大分違うものになってます。個人的には『エネミー〜』風の派手な追跡劇の方が好きなんですが、たまにはこういうのもアリでしょう。
この映画、“追跡”の他に、“格闘戦”にもかなり力が入れられてます。こちらは出て来るシーンはそんなに多くないんですが、そのインパクトは凄い物がありましたね。
トミー・リーとデルトロがスタント無しで実際に戦うんですが、その動きがほんと凄い!格闘スタイルは『ボーン・アイデンティティー』でマット・デイモンが使っていたのと同じ“カリ”なんですが、あちらは早い編集でかなり誤魔化された感のある格闘シーンだったのに対し、こちらは1カットで技を掛け合うシーンが出てきたりするんです。しかも、それをやってるのがスタントマンではなく、トミー・リーとデルトロ本人というのが凄い。
正直、この二人の格闘シーンを見た時は興奮と同時にショックも受けましたね。だって、トミー・リーがこれだけ動けるんなら、アクション俳優なんてもう必要ないですもんね。
『RONIN』を最初に見た時も、デ・ニーロがアクションではなく演技だけでアクション映画の主役を張ってる姿を見てかなりショックを受けたんですが、その時と同じぐらいのショックをこの映画でも受けてしまいました。
これじゃ、アクション専門の俳優のアクション映画が全然受けなくてビデオスルーになってしまうのもしょうがないかと思ってしまいます。悲しい事ですが(でも、アクション俳優のアクションは、これとはまた違うものなんですけどねぇ・・・)。

ところでこの映画、久しぶりにバイオレンス度が結構高いアクション映画でしたね。最後の二人の切り合いのシーンはもう血みどろになってましたからね。あんなに切られてもまだ動けるものなのかと思うんですが、“リアルさ”をウリにしてる映画なので、きっと動けるものなんでしょう。
ところで、トミー・リーは『沈黙の戦艦』でもナイフバトルをやってましたね。ただ、あちらは相手がセガールだったので酷い目に遭わされてましたが(笑)。
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