
監督:ジョエル・コーエン
製作:イーサン・コーエン
ブライアン・グレイザー
共同脚本:ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー(マイルズ・マッシー)
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(マリリン)
ポール・アデルスタイン(リグレー)
リチャード・ジェンキンス(フレディ・ベンダー)
セドリック・ジ・エンターティナー(ガス・ペッチ)
エドワード・ハーマン(レックス・レックスロス)
ビリー・ボブ・ソーントン(ハワード・D・ドイル)
ジェフリー・ラッシュ(ドノヴァン・ドナリー)
一方、マイルズがやり手の弁護士であるように、マリリンもまた、やり手の“離婚成り金”なのだ。めげずに、今度は石油王との結婚をする。しかも、二人はマイルズの前に現れ、“婚前契約書”を作成するように依頼してくる。これは、離婚の際に金持ちの方が別れる側から金を吸い取られない為の契約書なのだ。いったい、マリリンは何を企んでいるのだろうか?
ちょっと前の映画、『ニューオーリンズ・トライアル』では、こちら側に有利な証言をする陪審員を選出する、“陪審コンサルタント”という職業の存在が明らかになり驚かされたものですが、今度は、“離婚裁判専門弁護士”やら“婚前契約書(プリナップ)”なんてのが出て来てしまいました。このプリナップとは、要するに、財産目的の結婚から、自分の財産を守る為の契約書らしいです。まぁ、色々考えてますねぇ。何しろ、向こうの人達は、「それ、趣味なの?」と思わずにはいられないほど、結婚と離婚を馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返してますからね(言い過ぎ・笑)。きっと、実際の離婚訴訟専門弁護士もアホみたいに儲かる職業なんでしょうね。
そういった事が背景の映画だけに、何かドロドロしたストーリーになってそうですが、何しろ監督・脚本がコーエン兄弟&大スタージョージ・クルーニー主演という事で、軽妙なコメディ映画に仕上がっていました。
正直、ストーリーはかなりアホらしいものなんですが(個人的に)、絶妙なキャスティングのおかげで、こんな興味の無いテーマの映画も楽しく見ることが出来ました。
クルーニーが離婚訴訟専門の弁護士というのもかなりハマってますが、離婚成り金役のゼタ・ジョーンズなんて、まさにイメージそのままという感じです(笑)。
でも、どちらも“コメディのイメージ”はあまり無い人なんですけどね。ゼタ・ジョーンズの方は、今思うと、終始似たような表情で通してたような気もしますし(笑)。でも、クルーニーの方は、前にコーエン兄弟と組んだ『オー・ブラザー』でこの分野を開拓したみたいですね(こちらは未見)。
あと、脇のキャラクタ=[がどいつもこいつもクセ者揃いというのも、見てて楽しかったですね。どうも、この「異彩を放つ脇役達」はコーエン兄弟の得意とするところらしいですね(この二人の映画はほとんど見てないのでよく分からないですが)。
何か、離婚のシステムとか、コーエン兄弟についてとか、この映画に関してはよく知らなかったり興味が無かったりする事の方が多いですね。よく見に行ったもんです(笑)。
そんな私が見ても、見終わった後に「面白かった」いう感想が出るんだから大した映画です。
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上で「ストーリーがアホらしい」と書きましたが、具体的には、「観客の目にはマリリンは明らかに終始財産狙いで通してるキャラなのに、なぜかマイルズがそんなマリリンと結婚してしまう」といった辺りに、思わず「何でそ〜なるの!」と口走ってしまいましたね(ウソ)。
とはいえ、こういったストーリー展開やマイルズのキャラクターなんかが、この映画の面白いところでもあるんですよね。一歩間違えたらほんとにくだらない映画になったと思うんですが(私にとって)、そこをマイルズを演じるクルーニーの魅力でもって、「微笑ましい」と思えるレベルに止まらせていましたね。
あと、マリリンを演じているのがゼタ・ジョーンズだというのも個人的にかなり助けになってました。これが、もしレニー・ゼルウィガー辺りが演じていたらと思うと、想像しただけで恐ろしくなってきます(ただ不快なだけで、笑えないと思う)。
あと、この後、騙されたマイルズがとった行動が、「マリリンに殺し屋を差し向ける」というのも凄い展開ですが、そんな二人が最終的にブッチュッチュでエンディングに行くというのもまた凄い展開です。もう、私の倫理観ではこの二人の行動についていけません(でもやっぱり、この辺がこの映画の面白い所でもあるんですよね・笑)。