
監督・脚本:落合正幸
出演:佐藤浩市(外科医・秋葉清一)
高島政伸(内科医・魚住晴哉)
南果歩(婦長・塩崎君江)
佐野史郎(赤井潔)
星野真里(新人看護婦・安積まどか)
真木よう子(看護婦・桐野優子)
木村多江(看護婦・立花七恵)
羽田美智子(精神科医・中園雪乃)
モロ師岡(外科医・岸田考)
山崎樹範(新人外科医・平田俊一)
草村礼子(鏡の老女)
“Jホラーシリーズ”の記念すべき第一弾です。ですが、このシリーズの先行きを不安にさせてくれる、微妙な出来の映画でした。
多分、ストーリーはそんなに悪いものじゃないと思います。ダメ病院という舞台設定も、見ていて不安で落ち着かない気分にさせてくれる、いい場所です。役者達の演技も、特に悪いとは思いませんでした。
それに、ビジュアル面はかなり良かったと思います。プログラムの写真を見てると、その場面がふと脳裏に蘇ってくるような感じがするぐらいですからね。
では、何が悪いのかを考えてみたところ、まず、ストーリー展開のテンポが悪かったですね。普段、ハイテンポなアメリカのホラーを見慣れてるせいなのか、話が前に進んでるんだか進んでないんだかよく分からないようなこの映画のスピードは、見ていて、少々(いや、かなり)退屈でしたね。
あと、恐怖演出というものがまるでダメでした。スクリーンでは、それは恐ろしい事態が起こっているのに、見てて、その怖さが全然伝わってこないんです。
酷いのは、たまに出てくる「ビックリ演出」(静かなシーンに、いきなりワッと何かが大きな音で出て来て驚かせる、という演出)でも驚けないところですよ。「ここでビックリが出てくるんだな」というのが、もう、見てて丸分かりなんですよね。意外性も何も無しです。
もはや、この映画で怖がるには、「想像力を駆使して、こちら側で努力して怖がってあげなきゃならない」というような状況ですよ。
ストーリーの語り方も、かなり分かりにくくなってましたね。終盤、シャマラン映画みたいなドンデン返しを見せてくるんですが、そこで驚愕の事実を明かされたのに、全然驚けないんですよね。ただ、唐突な感じが先行するだけで。
この映画、素材はきっとかなり良かったんだと思うんですよね。それがこんなにつまらない映画になってしまったのは、プログラムの写真や予告編の出来が良かった事を考えると、せっかくの素材をうまく形に出来なかったという事なんでしょうね。
まあ、何よりも、一番の問題は、私自身が邦画が苦手という所でしょうかね(笑)。邦画の面白さの分かる人なら、そんなに悪い映画ではないのかもしれないですね。
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