
監督:カール・フランクリン
音楽:グレーム・レベル
出演:デンゼル・ワシントン(マット・リー・ウィトロック)
エヴァ・メンデス(アレックス・ディアス・ウィトロック)
サナ・レイサン(アン・マレー・ハリソン)
ディーン・ケイン(クリス・ハリソン)
ジョン・ビリングスリー(チェイ)
テリー・ローリン(スターク捜査官)
ロバート・ベイカー(トニー・ダルトン)
アレックス・カーター(キャボット)
宣伝や予告編を見る限り、てっきり『ジョンQ』や『リコシェ』のような重いサスペンス・スリラー映画なのかと思っていたんですが、実際に見てみたら、「これはコメディか?」と思ってしまうぐらいの、ライト感覚な映画でしたね。
この映画のストーリーの面白さは、マットがいかに窮地を脱して行くかにあるみたいですね。その合間に真犯人を探したりもするんですが、メインに描かれるのは“デンゼルがてんやわんやする様”です(笑)。
マットに降りかかる数々のトラブルは、「自分ならどう対処する?」という事を考えたくもないぐらいのものです。そして、次々起こる難題を、「その場限りのウソやゴマカシ」を使い、ギリギリの所で切り抜けて行く様は、もう、見てて「いっそ、全部正直にぶちまけちまえば楽になるのに」と思ってしまうぐらいです。
でも、映画全体にユーモア感覚のようなものが漂っていて、本来感じるはずの「綱渡りを見ているようなハラハラ感」があまり無いんですよね。そして、これは映画にとって(と言うか、私にとって・笑)間違いなくプラスに作用してるんです。これにより、“デンゼルがてんやわんやする様”を楽しく、ストレス無く見る事が出来ましたからね。
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予告でお馴染みの「デンゼルがバルコニーから落下しそうになるシーン」ですが、これまで映画の主人公がこういった危機に見舞われる様は何度か見ている気がするので(具体的に「あの映画にあった」というのは思いつかないんですが・笑)、今更ドキドキハラハラもしないシチュエーションだろうと思いがちですが、宙吊り状態のデンゼルの、「これが絶体絶命状態の人の表情だ!」と言わんばかりの表情を見ると、まるで見ているこちらも一緒に落ちそうになってるような感覚になりますね。
最終的に、数々のトラブルを寸での所で切り抜け続け、どうにか“逮捕される”という最悪の事態を免れたマット。もう、これだけでも充分ハッピーエンドだというのに、妻とよりを戻すというオマケまで付いてしまいました。あんな大変な事態を切り抜けたご褒美といったところでしょうかね。
しかも、妻のアレックスがマットの元に戻って来た理由が、「放っておけないから」みたいな、同情的なものだというのが笑えると言うか泣かせると言うか(笑)。