
難解な理由として、まず、この映画の主な舞台「マトリックス」に関して分からない部分が多いというのがありそうです。前作を見ていて分かってるつもりでいたんですが、何しろ、ファンタジー映画とかで出て来る「異世界」ともまた全然タイプの違う世界ですからね。コンピューターに詳しかったら、もうちょっと理解しやすいのかもしれないですが。
あと、登場人物の会話が小難しい、というのがありますね。劇中、2人ほど「結局何を言いたいんだコイツは」というようなセリフを喋るやつがいました。
私がネオだったら頭がパンクしているところでしょう。
まあ、たまには頭を使いながら見る映画があってもいいでしょうからね。これはこれで「次に見る時は理解してやる!」と思えるので良かったです。
しかし!この映画にストーリーを期待して見に行った人がどれだけいるのでしょうか。多分、けっこういるんでしょう(何なんだ・笑)。
でも私は「アクションシーン」を目当てで見ました。そして、見る前の期待に見事に応えたアクションシーンの数々を見させてもらいました。
まあ、「どんなシーンが出て来るのか」は最終予告編でイヤと言うほど見てしまったので「衝撃」というのは無かったんですが、この映画のアクションシーンは、ただインパクトだけのシーンではないんです。もっと上の段階まで行ってましたね。前作のアクションシーンもそうだったんですが、何度見てもカッコ良く思えるぐらい、本当によく作りこまれたアクションシーンになってるんです。
ある意味、ジャッキーを代表とする生身アクション(アクション俳優の動きによるアクション)の逆ベクトルで最高峰のアクションと言ってもいいんじゃないかと思います。
もう、「見てるだけで楽しい!」、そんな感じのするアクションシーンでしたからね。
ただ、これは、私がかつて「ゲーム小僧」だったのが原因かもしれません。
この映画のキアヌのカンフーシーンとか、まるでゲームセンターで、“格闘ゲームをやってる上手い人のプレイを後ろで見てる”のと同じような感じがありましたからね。
私は、映画の中にゲームっぽいシーンが出て来ると喜ぶタイプなのですが(ただし、演出がうまければですが)、ゲームにあまり馴染みの無い人にとっては、この映画のアクションシーンを見ても「バカな事やってんな」としか思えないかもしれないです。まあ、それならそれで「笑いながら見る」という見方も出来ると思いますが(笑)。
ところで、この映画のカンフーシーンの長さは、もう香港映画並でしたね。まあ、私は香港映画はジャッキー映画以外はあまり見てないんで、比較したのは『ファイナル・プロジェクト』なんですが(笑)。あの映画もカンフーシーンが妙に長くて「まだ続くのか」という感じすらありましたからね。
もちろん、どっちも「もっと短くした方がいい」とは思わないですけどね。何しろ、これが見せ場なんですから。ただ、初見時には戸惑いがありましたけどね(笑)。
あと、この映画のアクションシーン全般で感心したのは、スローなどの映像スピードの変化の出るタイミングが絶妙なんですよね(注・これより以下、客観性完全排除の主観のみの文章です)。
「このシーンはジックリみたい」「このシーンはスローにしないでテンポよく見たい」と見ながら潜在意識下で思った事は、ほぼ全てその通りに展開してくれましたからね。
潜在意識で思ってた事が何で分かるんだと問われたら、言葉に詰まるしかないんですが(笑)。
でも、映像の流れのようなものが、本当に見てて心地いいぐらいだったんですよね。この映画を何度も見たいと思わせる最大の要因がここなんです、私の場合。具体的にどういいのかは、もう口では説明出来ないですね。実際に目で見て感じてもらうしかないです。
またしばらくの間“『マトリックス』のVFXスタッフが結集!”みたいな宣伝をされるVFXアクションが出て来るかもしれないですが、同ジャンルの映画でこの『リローデッド』のアクションの映像センスを超えるのはほぼ不可能に近い、それぐらいのレベルまで行っちゃってますね。
なので、今後『リローデッド』を越えるアクションを作ろうと思ったら、VFXは極力使わない方がいいかもしれないですね。
それにしても、2作目でここまでやってしまったら、次の『レボリューションズ』はどうなるんでしょう。
まあ、同時撮影ですし、『リローデッド』を“超える”というような事はないんでしょうね。とりあえず、同じぐらいのクオリティのアクションシーンが出ることを期待したいです。
それにしても、この人はちゃんと定期的にアクションをやってくれますね(しかも面白い映画を)。私はこの男のアクションセンスをかなり買っているので、嬉しい事です。『スピード』はもちろんのこと、『チェーン・リアクション』も大好きですからね。『マトリックス』シリーズ終了後もまた面白いアクションに出て欲しいです。

あと、前作を見た時から思ってたんですが、マトリックス内の世界よりも、わけの分からない機械が飛び交ってる現実世界の方がよっぽど非現実に見えるんですが(笑)。
まさか、ザイオンとbゥがある、この“現実世界”の方も仮想現実だったというオチなんじゃないだろうな。もしくは、全部トーマス・アンダーソンがリコール社で見ていた夢の話だったとか(笑)。
まあ、この際ストーリーはどうでもいいです。この映画はアクションメインですから(そうなのか?)
この映画、主人公がほぼ無敵なんですけど、これが「緊迫感が無い」と感じる人もいるんでしょうかね。私は、何しろセガールファンですから、主人公が無敵という点は全く気にならないんですが。
でも、それにより、前作にあったアクションシーンの“クールさ”が薄れた感はありましたね。
そんな中、無敵なネオを“どこでもドアで遠くに飛ばす”という強引な技を使って、普通のキャラであるモーフィアスとトリニティにカーチェイスをさせるというシーンがあるのがいいですね。
ネオのアクションはもう別世界のものになった感がありますが、この二人のアクションは比較的、前作の流れを汲んだアクションになってましたからね。特に、車上でのエージェントVSモーフィアスの戦いは、「モーフィアスが弱いながらもよく戦ってる」という感じが出てて緊迫感もありました。
ただ、その後のトレーラーの正面衝突による大爆発シーンは、ちょっと、笑うしかないという感じの映像になってましたね(笑)。この映画、これまでに2回見てるんですが、どっちもここで場内に笑いが起こってました。
でも、例えば『ダイハード2』の、輸送機の中に投げ込まれた手榴弾からマクレーンが脱出するシーンと同じような、“派手なバカさ加減精神”の感じられるいいシーンでした。ちなみに、私はこういうシーンは“大好き”です(笑)。
今回はエージェント以外の敵が出て来るようになりましたが、やっぱりエージェントが一番カッコいいですね。衣装がいいんでしょうか。カーチェイスシーンで、車の上に仁王立つエージェントの姿を見て、「やっぱり『マトリックス』の敵はザ・ツインズよりもエージェントだぜ」なんて事を思ってしまいました。
しかも、1作目でお馴染みの「上体をワシャワシャ動かして銃弾をかわす」をまた見せてくれましたね(それも車上で)。
ザ・ツインズもいい味出してましたけどね。今時、武器がカミソリというのも、またシャレた選択でした。
スミスも、もうエージェントとは違う存在になりましたし、今回は敵の種類が豊富でしたね。『レボリューションズ』でも、また新しい敵が出てきたりするんでしょうかね。
これまで予告編が3種類公開されてきましたが、その映像の中には『レボリューションズ』のシーンも含まれてたんですね。最後の『レボリューションズ』の予告編で、「『リローデッド』には出てこなかったけど、前の予告編で見た事がある」場面が数シーンありましたからね(1作目で出てきたような柱のある廊下でトリニティが撃ち合いをしているシーンとか)。
『レボリューションズ』では預言者の護衛の東洋人も出番が増えるみたいですね。あついは味方になるんだろうか。ネオと互角ということは、かなりの使い手ですからね、ヤツは。演じてる人も、キアヌよりカンフーの出来る人ですし。
ともかく、11月の『レボリューションズ』公開が今から楽しみです。
←メニュー画面に戻る