ょくちょく目にしますが、「迫力ある顔なのに地味」な人ですよね。この映画でも出番は2番目に多いんですが、何だかあんまり印象に残ってないです。

スノー役のジェレミー・デイビスは、「何かどこかで見た顔だな」と思ってたんですが、この人『プライベート・ライアン』に出てたんですね(後でパンフを見て知ったんですが)。
あの映画に出た若手俳優達は、その後いろんな映画に出てるのを目にしましたが、この人は『〜ライアン』以降全く目にしてなかったですね。



<プログラムについて>
定価700円。なぜか横長タイプの形。
解説、プロダクションノート、キャスト・スタッフのプロフィールにかなり力が入れられてるようです。
解説の中で、原作や『惑星ソラリス』との相違点などが書かれてて興味深かったです。何か、今までの「ソラリス」は、舞台が宇宙ステーションじゃなくて海上基地だったんですね。ちょっと意外でした。



<画像の下より、ネタバレ有りの感想>

クルーニー1 クルーニー2 クルーニー3


ソラリスの影響により、「その人の想った人物」が現実に現われてしまう。しかもそれは、記憶や行動などは、「生み出した人の記憶や頭の中のイメージ」で形成される。
問題なのは、そうやって作られた本物そっくりの何かが、自分の意思のようなものを持ってるところですね。
これは何とも形容しがたい存在ですね。その人の想像が作り上げた存在ながら、一人の人間のように意志を持っている・・・・・・。あるいは、これこそが「その人に求める、完璧な理想の姿」なのかもしれないですね。ラストでクリスが地球に戻らずに、宇宙ステーションに残る事を選択したのも頷けるところです。

それにしても、結局ソラリスとはどんな星なんでしょう。理想の相手を現実化してくれる、まさに夢のような星なんでしょうか。
ソラリスによって具現化された人は、別に想像主を殺すとか乗っ取るとか、そういう事をするわけでもないようですし。怯えずに、あくまでも「自分の理想の相手」として接すれば何の問題もないのかもしれないですね。

ところでこの映画、「何だか謎の多い神秘的な映画だな」と思っていたら、どうもこの映画のテーマは「失敗に終わった亡き妻との関係。それをやり直すチャンスがきた」というものだったんですね(プログラムによると)。
そう聞くと、何だか浅いストーリーのような気が・・・。
そんな、すでに死んでいる人にいつまでもしがみつくような事でいいんだろうかとも思うんですけどね。それに相手は実際には全然違う存在なんですから。
まあ確かに、“外見が一緒で内面は自分の記憶の中のもの”という存在は、むしろ本物よりもいいんでしょうけどね。裏切られるような事もないでしょうし(自分の記憶で作られたんだから、こっちの予想しない行動はしないわけですからね)。

でも、もし実際に自分が愛する人を失った過去を持っているなら、こんな感想は出てこないかもしれないですけどね。まさに「夢のようなおとぎ話」として涙をボロボロ流しながら見そうな気がします。
一見ハッピーエンドだけど、よくよく考えると2人とも人間ではないという、ちょっと不気味さすらあるラストなんですが(クローン人間同士のラブストーリーみたいな)、ここも『タイタニック』のラスト並に感動して見られたりするんでしょうね。
2人の恋愛描写が『タイタニック』みたいにベタベタに分かり易いものなら、実際に自分が主人公の立場にいなくても感動出来たのかもしれないですけどね。



<エンディングについて>
それにしても、ラストはどう解釈したらいいのか分からないですね。2人ともクリスの記憶を元にソラリスの力で作られた存在なのか・・・。
あのクリスは、今までのクリスではなく、“ソラリスの力によって作られたクリス”なんですよね。ではその想像主は?クリス本人なんでしょうか。そう言えば、スノーも自分自身を作り出したんですよね。スノーは、ニセモノの自分を殺そうとしたために正当防衛で返り討ちにあってしまいましたが、本物のクリスはどうなったんでしょう?やっぱり死んでしまってるんでしょうか。
あと、あの子供も何かよく意味が分からなかったです。何か、ジバリアンの息子らしいんですが、何のために出てきたんでしょう?クリスと何か関係があるんでしょうか。

さらに、ラストでクリスとレイアがいるあの場所はどこなんでしょう?地球なのかソラリスの中なのか、それとも全部クリスの頭の中の世界なのか・・・。

この謎の多いラストを面白いと感じられるかどうかで、映画全体の印象も変わってきそうですね。私は「意味はよく分からないが、何だかとっても神秘的な感じだ」と頭の悪そうな事を思ってたので、見終わった後は面白かったような不思議だったような、何とも言えない奇妙な感覚がありました。
これは、初めて『マトリックス』を見た後の感覚とちょっと似てましたね。何か、自分が今いるのが現実の世界じゃないような、または、自分が実は自分じゃないような奇妙な感覚・・・。この感覚はきっとビデオで見たのなら味わえなかったでしょうからね。映画館で見て本当に良かったです。



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