スパイダーマン2


偽ることが、愛なのか。
運命さえも、敵なのか。
正義だけが、道なのか。

SPIDER-MAN 2
04年 アメリカ映画 127分

監督:サム・ライミ
音楽:ダニー・エルフマン
出演:トビー・マグワイア(ピーター・パーカー/スパイダーマン)
    キルステン・ダンスト(メリー・ジェーン・ワトソン)
    アルフレッド・モリーナ(ドクター・オクタヴィウス/ドック・オク)
    ジェームズ・フランコ(ハリー・オズボーン)
    ローズマリー・ハリス(メイ・パーカー)
    J・K・シモンズ(J.ジョナ・ジェイムソン)
    エリザベス・バンクス(ミス・ブラント)
    ダニエル・ギリース(ジョン・ジェイムソン)
    ディラン・バーカー(カート・コナーズ教授)




<あらすじ>
ヒーローの仕事が忙しく、普段の生活に支障をきたしていたピーター。
さらに、MJは他の男を見つけて結婚宣言。気落ちするピーターはスパイダーマンの超人的能力を失ってしまう。
そしてついに、ピーターはスパイダーマンの廃業を決意!
果たして、スパイダーマンはこの世から消えてしまうのか!?



<見た後の個人的感想>
電車通勤中のスパイディ(ウソ) あの、コミックヒーロー映画の最高傑作『スパイダーマン』待望の第2弾が早くも登場しました。
前作を最初に劇場で見た時の驚きと興奮は、それは凄いものがありました。映像からストーリー展開、アクションに至るまで、これまでに見たことの無いような新鮮な面白さの感じられるものでした。
で、そんな凄い映画の続編という事で、それは多大な期待をかけていたわけですよ。「いったい、今度はどんな凄い映画になっているのだろう」と。
でも、前作からの間はほんの2年ですし、監督やキャストの変更があったわけでもないという事で、基本的には前作と同じような感じの映画でしたね。まあ当然ですが。
ただ、最近の続編映画事情を考えてみると、公開時期の近い『ハリポと囚人』は監督交代でかなり変化をつけていましたし、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、監督もキャストもスタッフも同じながら、シリーズが進むごとに確実に見せ場のシーンが派手になってました。去年の『マトリックス』の続編『リローデッド』も、これまでに見たことの無いような凄いVFXアクションシーンが登場してました。
そんなわけで、この『スパイダーマン2』にも、前作と同様の面白さ+“何か新鮮な驚き”というのを期待していたんです。
ですが、残念ながら「前作の方が面白かった」という感想が出るに至ってしまいました。まず、新鮮な驚きが無かったという事と、ストーリーが個人的に前作の方が好きだったというのが主な理由でした。

無賃乗車がバレ、車掌と格闘に!(ウソ) 前作からパワーアップしている箇所ももちろんあります。
まず、VFX技術が向上していて、スパイダーマンのアクロバティックなアクションもかなりスピーディになっていました。また、4本のアームを自在に動かす強敵ドクター・オクトパスの複雑な動きも見事に映像にしていました。これは今回、唯一新鮮味を感じた所で、実写映画でこんな複雑な動きを見せる敵は(まあ、味方でもなんでもいいんですが)初めて見たような気がします。惜しむらくは、登場シーンが少なかった所ですね。前作のグリーン・ゴブリンほどの出番もありませんでした。まあきっと、あれだけ複雑な動きを必要とするキャラだけに、一回アクションをやらせるだけで莫大な費用が掛かってしまうんでしょうね。
あと、この手の大作続編映画にしては珍しく、ドラマシーンがパワーアップしてましたね。よりドラマチックになってるという意味ではなく、ドラマシーンへ割り当てる時間が増えてるという事ですけど。
本来ならアクションシーンが増えて、より派手派手になっていくところだと思うんですよね。製作費も増えた事ですし。それを、ストーリー重視の続編に仕立て上げたのは画期的だと思いますね。これまで『ランボー』や『リーサル・ウェポン』といった映画がやれなかった事ですからね。

電話相談室に掛けるピーター(ウソ) 具体的には、主人公ピーターが、普段のピーター・パーカーとしての生活と、スパイダーマンのヒーローとして生活、この二つの生活をうまくコントロールする事が出来ず、悩みながらも自分の人生というものを模索する、みたいな感じのストーリーとなっていました。
そして、映画のかなりの時間を費やして悩みに悩みまくります。と言っても、トビー・マグワイアがただ「ウンウン」唸ってるだけなんて展開ではありません(笑)。
これも、最初の頃は「ヒーローをやるのも大変なんだなぁ」と感情移入しながら見てられましたが、悩む期間があまりに長いので、いい加減イライラしてしまいました(笑)。
合間にスパイダーマンのアクションとかドック・オクのアクションとか入ってくるんですが、それまでのスローな展開とこの大迫力アクションの流れがあまりに違うので、何か見ててテンポが悪いような印象があるんですよね。
ストーリーも決して嫌いというわけではありません。アクションの迫力も凄まじいまでのレベルです。でも、それらを合わせた一本の映画として見て、前作で得られた感動や面白さがこの『2』ではあまり得られないんですよね。
まあ、これらは「映画の構成に問題がある」と言うより、単に私が「主人公がいつまでも悩んでるような映画が得意じゃない」というだけの話なんですけどね。実際、ネットで感想を漁って見ると、「前作より面白い」という感想が多く出てるようです。
私も、前作にあそこまでハマっていなければ、今作も人並みに感動出来たと思うんですけどね。まあ、きっと私は前作の方を人並み以上に楽しめたから良しとしますか。



<プログラム情報>
・定価600円。全30ページ。プログラムサイズ“やや幅広”
・ストーリー2ページ
・中村獅童が語る“スパイダーマンについて”1ページ
・パーカッショニスト大森はじめが語る“スパイダーマンについて”1ページ
・“ドック・オク”についての解説2ページ
・人物相関図2ページ
・プロダクションノート4ページ
・トビー・マグワイアの来日記者会見について1ページ
・『スパイダーマン2』をさらに楽しむための8つのコラム1ページ
・グッズやDVD等の宣伝3ページ


←メニュー画面に戻る

(下の方にネタバレ有りの感想があります)
















MJとの関係とハリーとの友情。この気になる2つのドラマが、ラストで驚くような展開を見せて来ましたね。
ハリーがスパイダーマンのマスクを剥がすという、予告編でお馴染みのあのシーン。私はてっきり、ハリーかピーターの夢の中の話で出てくるシーンなのかと思ってました。ハリーに正体が知れるのはもっと引っ張るのかと思ってたんですが、本当にあそこでスパイダーマン=ピーターがバレてしまったんですね。
もっと驚いたのは、MJにも正体がバレた、と言うより明かしてしまったところです。これは「シリーズ完結編!」と銘打った『4』とか『5』辺りでやるネタだと予想してたんですが、まさか『2』でやってしまうとは・・・。
ヒーローが正体を明かすのは最終回というのがお約束だと思ってたんですが、それは「ウルトラマン」シリーズの中でのお約束だったようです(笑)。
さらに、この2人どころか、電車に乗っていた一般人にも見られまくってましたね。でも、ここで乗客達が「この事は誰にも言わない」と誓う辺りは、ちょっと感動的でした。

それにしても、このヒーローの素顔の晒しっぷりは、『ロボコップ』の一作目みたいでしたね。ただ、スパイダーマンの方は素顔を出しても格好いいからいいですよね。ロボコップの顔出し状態は何か格好悪かったですからね(スキンヘッドだし)。

さて。前作のラストと今作のラストを比べてみると、どうも「カッコ良さ」に差があるような感じです。ヒーローとして孤独な戦いを続ける事を決意したピーターの姿に、私は真のヒーローの姿を見いだしたものでしたが、今回、「やっぱりダメだった」という事が描かれてしまいましたからね。
やはり、ヒーローとして生きて行くという事は、相当の困難や重圧が伴うものなんでしょう。元々はのび太みたいなヤツだったピーターが、一人で背負い込める事じゃなかったんでしょうね。
でも!私としては、それをさらに乗り越えていって欲しかったですね。『1』のラストでMJの告白を拒絶して去って行った時のようなストイックさを期待していたんですよね。
まあでも、今回のラストで念願のMJの愛を手に入れた事ですし、『3』では今回みたいに「延々悩む」という事は無くなるんでしょう。そう思うと、明日に繋がるいい「ラストだったかな、とも思えますね。

今回、続編に繋がると思われる伏線らしきものが出て来ましたね。
それは、「ハリー・オズボーンと秘密の部屋」と名付けられたあのシーン!まず、デフォーが出て来たのにも驚きましたが(前作からの流用でもなく)、鏡の向こうの隠し部屋に「ゴブリングッズ」が揃っている様には衝撃を受けましたね。これでもう、『3』の敵はハリーで確定だな、と。
でも、これでハリーは『1』の時に悪事を働いていたグリーン・ゴブリンの正体が父親である事を知ったわけですよね。意味も無くスパイダーマンに殺されたわけではないと。
いやぁ、『3』ではどうなるんでしょうねぇ。まず間違いなくゴブリンマークUにはなるんでしょうけど(そんな名前じゃないか)、なぜなってしまうのかに一ドラマありそうです。
ところで、何やらハリー以外にも「原作では敵になる事が確定してるキャラ」が、この『2』に出てたらしいですね。編集長の息子であり、ラストでMJに捨てられた宇宙飛行士と、ピーターの大学の教授。この二人は敵候補なんだとか。いやぁ、それは気が付きませんでしたね。と言うか、元々知ってない限りは気付きようがないですけど(笑)。
果たして『3』ではこの3人がいっぺんに敵になるんでしょうか。それとも、その内一人は『4』にとっておくんでしょうか(笑)。
どうやら『3』は2007年の公開が確定してるようですね。まだまだ先ですが、首を長くして待つ事にしましょう。



2style.net