
監督:クラーク・ジョンソン
音楽:エリオット・ゴールデンタール
出演:コリン・ファレル(ジム・ストリート)
サミュエル・L・ジャクソン(ダン・“ホンドー”・ハレルソン)
ミシェル・ロドリゲス(クリス・サンチェス)
LL・クール・J(ディーコン・“ディーク”・ケイ)
ブライアン・ヴァン・ホルト(マイケル・ボクサー)
ジェレミー・レナー(ブライアン・ギャンブル)
ジョシュ・チャールズ(T.J.マッケイブ)
オリヴィエ・マルティネス(アレックス・モンテル)
『ミッション・インポッシブル』のように、テレビ版のテーマ曲をアレンジした音楽が使われるんですが、それもオープニングとエンディングに使われるだけではなく、劇中頻繁に使われるんです。しかもこれがまた、ノリノリのいい曲なんですよね。何でも、「川口探検隊」のテーマ曲としても使われていたとか。
見る前はSWATチームが主役の話なのかと思ったら、基本的に活躍シーンが描かれるのは主人公のストリートだけなんですね。主要メンバーが同等に描かれるわけではなく、ストリート以外のSWATチームは脇役でしかないんです(サミュLは辛うじて準主役といった感じのポジション)。
これは、『デルタフォース』で、チャックともう一人のおっちゃんだけしか目立った活躍シーンが無かったのと同じようなものでしょうか(何気に、頻繁にテーマ曲が流れるというのも一緒だし・笑)。
この映画、細部はかなりリアルに作ってあるらしいですね。でも、ストーリーとかアクションシーンそのものなんかは、娯楽アクション直球ど真ん中みたいな感じになっています。他の映画では『リーサル・ウェポン』なんかと近い作りなんじゃないですかね。あちらも細部にかなりこだわったアクションらしいですから(私はその辺の事はよく分からないので、聞いた話でしかないんですが・・・)。
また、CGのあまり使われていない(と思われる)爆破&銃撃アクションの数々はかなりの迫力でしたね。まるで、90年代後半のアクション映画を見てるようです(個人的に、映画が最も面白かった時期・笑)。
そして、そのアクションシーンの最中、常に主人公に仲間がいるというのは、この映画ならではな点ですね。他のアクション映画でも、場合によって仲間がついたり相棒がいたりする事もありますが、この映画はほとんどのアクションシーンでチームで行動してますからね。
ただ、なぜか「チームプレイ」という感覚は無いんですよね。と言うのも、今回の事件自体が、仲間との連携が大事というタイプの事件じゃないんですよね。むしろ、はみ出しロス市警の暴走刑事あたりが担当するのが似合いそうな事件です。
訓練シーンでは、ハイジャック犯から飛行機の奪還という、『エグゼクティブ・デシジョン』を彷彿とさせる、チームプレイぶりを見せたのに、本番で出てくるのが、正面からの銃撃戦とか犯人の追跡など、別にチームでやる必要の無いものだというのが少々残念でした。あと、スポットライトが当たっているのがストリート一人であるというのも原因んなでしょうね。
多分、「SWATの一員の男を描いたアクション映画」という事なんでしょうけど、見る前はもっとチームプレイをメインにしたアクションシーンが出て来る映画だと思ってたんで(宣伝もそんな感じでしたし)、ちょっとばかり戸惑いがありましたね。まあ、この辺は二回目の鑑賞では解消される点でしょうけどね。
そんな中、恐らく私が何度見ても解消されないであろう点が一つ。それは、出演者の中にアクション俳優がいないという点ですね。そのせいで、見ていて「何か大事なものが抜けている」という感じがつきまとってしまいます。
まあ、「アクション俳優不在」なんて、この映画の重箱の隅を無理してつついてるような意見ではあるんですけどね(でも、私にとっては重要なんです)。
相変わらず色々な映画に出まくってる共演のサミュエル・L・ジャクソンですが、もう、「この男を出演陣の中に入れておけば間違いはない」みたいな、安全牌みたいな存在なんでしょうかね。
でも、どんな映画に出ても確実にその映画のカラーに染まり、違和感を感じさせない演技力はさすがです(この映画も然り)。
また、毎回凝った髪型で楽しませてくれる人でもありますが(笑)、今回のジャクソン・ヘアーは“スキンヘッド”でしたね。もう一人の黒人出演者のLLクールJもスキンヘッドだったので、あまり映画を見ない人(中一とか)に両者を区別出来たのか心配です(笑)。
麻薬王アレックスを演じたオリヴィエ・マルティネスのふてぶてしい悪役演技は良かったですね。あいつは何であんなにエラそうなんだ(笑)。
でも、「悪のカリスマ」みたいなのが感じられる、いい悪役でした。
ストーリーのページで、文章に所々番号がついていて、それぞれ、ページの背景に載っているロスの町の簡易地図まで線がひいてあります。これを見ると、「ストーリーの数字の部分が町のどの辺りで起こっていたのか」が分かるんです。これは面白い試みですね。
プロダクション・ノートにはほとんど力が入れられてなく、大した情報が無いのが残念。

あと、予告編を見て期待していた市街戦が、実際はほぼ無しに等しかったのはかなり残念でしたね。ストリート・ギャングの暴れるシーンはあったし、そこで車が吹っ飛ぶ様は大迫力だったんですが、その後こいつら、主人公達とは関係無い、別行動の連中に捕まえられてしまいましたからね。それも、戦闘シーンも無しで。
見る前は、この暴動をSWATチームが激しい銃撃戦の末に鎮圧するのかと思ってました。
bアういう、爆破・銃撃等の派手な見せ場のシーンは、もうこれまでに数多く見てきているせいか、「その場に主人公が関わってる」などのストーリー的に盛り上がる見せ方がプラスされてないと、見てて燃えないんですよね。
ただ、ヘリ墜落のシーンはほとんど見た事の無い映像だったので(戦場に墜落する事はあっても、ロスの街に墜落する事はあまり無いですからね)、素直に興奮出来ました。それに、ビルの上では主人公チームがプロペラを避けたりしてましたしね。
ところで、『スピード』のキアヌ・リーブス演じるSWAT隊員のジャックが、「犯人が人質を盾にしている状況になってら、人質を撃つ」というようなことを言ってましたが、この映画のSWAT隊員ギャンブルは、実際にその状況で人質を撃ってましたね。
もしかしてこの作戦、実際のSWATでも使われてるものなんでしょうか(笑)。
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