
監督:ジェラール・クラヴジック
製作・脚本:リュック・ベッソン
出演:サミー・ナセリ(ダニエル)
フレデリック・ディーファンタル(エミリアン)
ベルナール・ファルシー(ジベール署長)
バイ・リン(キウ)
マリオン・コティヤール(リリー)
エマ・シェーベルイ(ペトラ)
でも、ギャグシーンは相変わらず笑かしてくれましたね。もはや、“フランス版「裸の銃を持つ男」”といった感じです。ジベール署長のキャラなんて、ほとんどドレビン状態ですからね。
ただ、カーアクションに関しては、シリーズを重ねる毎にどんどんレベルが下がってる気がしないでもないですが(笑)。ダニエルの駆る改造タクシーのとんでもないスピードは、“スピード違反取り締まり警官ネタ”のネタフリでしかないんじゃないかと思ってしまうほどです。
でも、この前作までのシリーズを見てきて、この3作目に何を期待するかと言うと、やっぱりカーチェイスシーンとかじゃなくて、ギャグシーンですからね。これはこれで充分満足です。
先ほど、“フランス版「裸の銃を持つ男」”という表現をしましたが、私が今までに見た映画の中で、この「TAXi」シリーズのギャグの質とかタイプに一番似てるように感じるのがこの映画なんですよね。
あちらのシリーズでは、主要キャラのほとんどが、コメディ的な行動をするやつらでしたが、こちらのシリーズは、主役のダニエルがコメディ的な行動をしないまともなキャラクターであるという点で、映画が完全なコメディにならないようにバランスをとってるような感じですね。
また、そのダニエルが、まわりでコメディ的な行動をしてる連中に対してツッコミ等をしなく、あくまでも普通に接してるというのが面白いです。この「TAXiワールド」の中では、エミリアンやジベール署長の行動はさして珍しくもないことなんでしょう。
内容では、映画に出て来る車に関する解説文と、主演二人&監督のインタビュー、フランスでのプレミア試写会のレポートが面白かったです。ただ、これ以外の読み物はストーリーとイントロダクションぐらいしか無いのが残念。ダニエルの改造タクシーの図解とかあったら面白かったんですけどね。

今作もイカしたギャグが多々出てきましたが、中でも一番笑ったのが“黒人刑事が車にはねられるシーン”ですね。あの派手なはねられっぷりは見事でしたし(映画を見てない人にとっては「何でそんな酷いシーンが笑えるんだ?」となりそうですが・笑)、まさかバッジを掲げてる刑事が当たり前のようにひき逃げされるとはこれっぽっちも考えていなかったので、意表をつかれたというbフもありました。
あと、元プールの監視員の運転するパトカーでの追跡シーンも爆笑ものでしたねぇ。
署長が宣伝でおなじみの「バンザーイ!」の掛け声を発するシーンも笑えました。何しろ「バンザーイ!うわっ!」ですからね(謎)。
ただ、宣伝ではみんなで「バンザーイ!」と言ってるように映してましたが、実際は署長が一回言っただけでしたね。しかも宣伝とは言うシーンが違ってるし。なぜ“ウソ宣伝”をする必要があったのか謎ですが・・・。
今回、ダニアルとエミリアンが父親になる!という物語になってましたね。正確には、劇中で子供が出来るのはエミリアンだけなんですが。この辺、ちょっと「リーサル・ウェポン4」っぽい展開でしたね。もしかしてパロディなんだろうか?
パロディと言えば、オープニングクレジットがいきなり「007」のパロディになってたのは驚きましたね。冒頭に本編と関係無いアクションシーンがあるというのも「007」っぽいですし。
この映画の見どころの一つに(または最大の見どころ?)、“ある有名スターのカメオ出演”というのがありました。そう、あの世紀の大スター、シルベスター・スタローンの登場です!
これがまた、カメオ出演なんていうから、ほんとにチョロっとだけしか出ないのかと思ってたら、結構長く出てるんですよね。これは予想外のラッキーでした。もう、このまま最後まで出るんじゃないかと思ってしまいました。まあ、スタローンのキャラクター的に「TAXi」の世界とはちょっと合わなそうなので、この程度の出番でちょうどいいのかもしれないですが(笑)。
冒頭での本編と関係無いアクションシーンにおいて、“謎のエージェント”の役での登場でしたが、このエージェントが見せるスタントアクションの数々を、“スタローンと体型の違うスタントマンがやってる”というのはどうなんだろう(笑)。
次回作でも、こんな感じで意外なスターがゲスト出演で登場する、という形にするんでしょうかね。でも、出来れば今回のスタローンが「TAXi」史上唯一の“ダニエルの運転する猛スピードタクシーで、目的地に着いた後吐かなかった男”でいてほしいですけどね(笑)。
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