
監督・製作:ルイス・マンドーキ
原作・脚本:グレッグ・アイルズ
音楽:ジョン・オットマン
出演:シャーリズ・セロン(カレン・ジェニングス)
ケビン・ベーコン(ジョー・ヒッキー)
スチュアート・タウンゼント(ウィル・ジェニングス)
プルイット・テイラー・ヴィンス(マーヴィン・プール)
コートニー・ラヴ(シェリル・ヒッキー)
ダコタ・ファニング(アビー・ジェニングス)
また、この映画は監禁される側であるシャーリズ・セロン演じる妻が一応話の主役ですが、犯人一味のリーダーのケビン・ベーコンの方もほぼ平等に行動が描写される「もう一人の主人公」みたいな立場になってます。
なので、ついこの犯人側に感情移入して「いかに、この誘拐計画を完璧に遂行するか」という方に興味を持って見てしまったりするんです。
でも、そうやって見た場合、「そんな行動をとったらまずいんじゃないのか」と思ったり、「仲間の人選を間違ったんじゃないのか」と思うような“ミス”が所々で目に付くんですよね。
なので、「もし、自分が被害者の立場なら」と考えたながら見た場合と、「もし、自分が犯人の立場なら」と考えながら見た場合、どちらにしてもこちらの想像と悪い意味で違う方向に進んでいくという、ちょっともどかしく感じる部分があったりもします。
むしろ、「自分ならどうする?」というような事は考えないで見た方がいいのかもしれません。
では、この映画の面白さはどの辺にあるんでしょうか。普通は、「被害者側がこの完璧な誘拐計画をいかに出し抜くか」という所に面白さがあるのがベストなタイプの映画のような気がするんですが、この面に特別な面白さがあるわけでもないです。ただ、その場その場の状況において、登場人物がどんな行動をするのか、というのを客観的に見ていくしか無いんですよね。
そういう映画なので、色々と細かいイベントが続々と発生してくれるわけです。例えば、娘の喘息とか、家に監禁されてるカレンの元に、いきなり隣人が訪ねてくるとか、そのカレンがジョーにベッドに誘われたりとか。
さらに、終盤には『デッドコースター』のオープニングを思わせるような派手な大事故シーンが出てきたりと、「心理サスペンス」というより、「サスペンス・エンターテイメント」といった感じの作風になっているようです。
なので、見ながら緊張して疲れるというような事もあまりなく、リラックスしながらポップコーン片手に見れるような、そんな映画なんですね。
そして、もう一人の主役のケビン・ベーコン。そもそも、私がこの映画を劇場で見ようという気になったのは、この人が目当てでしたからね。
ちなみに、クレジットでは“and扱い”なので、本来は助演という立場なんだと思います。それにしては出番が多かったですけどね。しかも、「脱ぎっぷりでシャーリズ・セロンに勝った」という、まさに快挙を成し遂げてました(笑)。もはや、名実共にハリウッド一の“脱ぎ魔”と言えそうです。
それにしても、この人は脱ぎ役と同様、悪役も多いですね。「珍しく主演だ」と思った『インビジブル』も「主人公なのに悪役」でしたからね。で、悪役がまた上手いんですよね。この映画でも、もう余裕で演じてるような感すらありましたし。
でも、個人的には主演作をもっと見たいんですけどねぇ。
この映画の宣伝で一番名前を大きく出されていたのが、『アイ・アム・サム』でお馴染みの名子役、ダコタ・ファニングです。ですが、この映画では出番もそんなに多くないですし、そこそこ演技の出来る子役なら誰でも務まりそうな役だったので、有り難みはほとんど無しです。
それにしても、シャーリズ・セロンとダコタ・ファニングの親子役は違和感まるで無しですね。同じ系統の顔なのか、それとも髪の色が同じだから似て見えるだけなのか・・・。

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