アップタウン・ガールズ


今度のベビー・シッターは、子供っぽすぎる!

UPTOWN GIRLS
03年 アメリカ映画 93分

監督:ボアズ・イェーキン
製作・脚本:アリソン・ジェイコブズ
出演:ブリタニー・マーフィ(モリー)
    ダコタ・ファニング(レイ)
    マーリー・シェルトン(イングリッド)
    ドナルド・フェイソン(ヒューイ)
    ジェシー・スペンサー(ニール)
    ヘザー・ロックリア(ローマ・シュライン)







<あらすじ>
伝説のロック・スターの一人娘モリーは、幼い頃に両親を飛行機事故で亡くしてしまうが、その莫大な遺産で悠悠自適な生活を送っていた。
だがある日、その遺産と、これからも入り続ける印税の一部までも、財産管理を任されていた会計士に持ち逃げされてしまったのだ。後に残ったのは、住んでるホテルの部屋に散らばるガラクタと、父の形見のギターセット、そしてペットのミニブタ、ムーだけだった。
一文無しとなったモリーは、当然、家賃が払えないという事でホテルも追い出されてしまう。だが、女友達の部屋にルームメイトとして住まわせてもらい、男友達の紹介で子守りのバイトをする事となった。
だが、その子供は、とても子供とは思えないような言動をする、ナマイキなマセガキなのだった。



<見た後の個人的感想>
ぶたちゃん 出演者やストーリー、話題性など全く関係無しに、ただ「ブタが出るから」という理由で見に行ったこの映画。これがまた、期待以上に面白い映画でしたね。
まあ、ストーリーには「面白そうだな」と思わせるようなものは少なからずあったのは確かですが、終盤には思わず涙させられそうになる感動シーンなんかも出て来るし、お目当てのブタさんの登場シーンも期待通りに多かったりと(「ブーブー」言いながら部屋を走り回る姿のなんと可愛らしいこと!)、まさに「見に行って良かった」と思わせてくれる映画でした。
このブタさんは、ブリタニー・マーフィ演じるヒロイン、モリーの飼いブタで、モリーがタイに旅行に行った時に、食べられそうになっている所を助けて連れて帰って来た、という設定のようです。
でもこのブタ、ペット用のミニブタに見えるんですが、タイの方では家畜用の肉豚だけでなく、ペット用のミニブタも食べる習慣があるんでしょうかね?(揚げ足とり。でも、中には犬を食らう国もあるぐらいですからね)。

ムー さて、ブタの話はこれぐらいにして、この映画自体の話ですが、ずっと何不自由無く育った、我がままで精神年齢の低い“子供じみた大人”な若い女が、突如として無一文となり、子守りのバイトをする事になるが、その子供がまるで正反対の、“大人じみた子供”という奴だった。で、この正反対の2人が一緒に過ごすうちに、お互いに欠けていたものを埋め合わせていく、というストーリーです。
初登場時から、だいたい映画が半分ぐらい過ぎるまでは、2人とも見ててムカつくようなイヤな奴です。現実にいたら、絶対に関わりたくないような人物ですね。
モリーの方は、“我儘なお嬢様”とか“心が子供のまま大人になったような女”というより、ヤクでラリったアホにしか見えないぐらいに酷いです(言いすぎか・笑)。衣装からして、常に、下着に毛が生えたようなものを着てうろついてますし、ほんと、狂人に限りなく近い存在、という印象でしたね。
それが、映画を見ていて、ふと気付いたらまともな人間に変化しているんです。具体的に「ここが転機だった」と思い当たるところは無いんですが、終盤で至極まともな事を口にするという、序盤の段階では考えられないような事をしても、特に違和感を感じないぐらいなんですよね。
そこまで自然に、無理なくキャラクターの内面の変化を行っていたとは、演出なり脚本なり演技なりがよっぽど良かったんでしょうね(見ている時は特に気付かなかったですが)。
一方、子供のレイの方も、逆に、素直な子供らしい性格に変化していく事となります。こちらは、中盤でモリーからムーを(強引に)譲られたのが原因に違いないと勝手に思ってます(笑)。

2style.net