
監督:ブライアン・シンガー
音楽・編集:ジョン・オットマン
出演:パトリック・スチュワート
(プロフェッサーX/チャールズ・エグゼクビア)
ヒュー・ジャックマン(ウルヴァリン/ローガン)
イアン・マッケラン
(マグニートー/エリック・レーンシャー)
ハル・ベリー(ストーム/オロロ・マンロー)
ファムケ・ヤンセン(ジーン・グレイ)
ジェームズ・マーズデン
(サイクロップス/スコット・サマーズ)
レベッカ=ローミン・ステイモス
(ミスティーク/レイベン・ダークホルム)
ブライアン・コックス(ウィリアム・ストライカー)
アラン・カミング(ナイトクロウラー/カート・ワグナー)
ブルース・デイビソン(ケリー上院議員)
アンナ・パキン(ローグ/マリー・ダンキャント)
ケリー・フー(デスストライク/ユリコ・オオヤマ)
アーロン・スタンフォード(パイロ/ジョン・アラダイス)
ケイティ・スチュワート(キティ・プライド)
ショーン・アシュモア(アイスマン/ボビー・ドレイク)
キー・ウォン(ジュビリー)
ダニエル・クドモア(コロッサス)
<見た後の個人的感想>
「X−MEN」待望の第2弾の登場です。同じFOX配給のコミックヒーロー映画「デアデビル」がちょっと前に公開したばかりなので、コミックヒーロー映画の連続公開です。
この映画の素晴らしい点。それは、多彩かつ魅力的な登場キャラクターにある!と思います。多数の登場キャラのそれぞれが、単品でヒーロー映画の主役を張れそうな個性と技を持ってるんですからね。まるでオールスターキャストみたいです。ヒーロー界の「オーシャンズ11」といったところでしょうか。
また、ただのヒーローの寄せ集め映画ではないところが凄いです。ミュータントをスーパーヒーローではなく、マイノリティの超能力者のような描き方をした前作を初めて見た時は、そのストーリーに新鮮な驚きを感じたものでした。
では、その前作と比べて、この2作目、ストーリーに関してはどうだったのかと言いますと、正直、ストーリー自体は前作の方が面白かったです。前作は、映画全体的に「実際の世界にミュータントが存在している」かのような、“リアル感”みたいなのを感じられたんですが、今回はそれが薄れてたような気がしました。より、コミックヒーロー映画の雰囲気に近づいたような感じです(その分、こっちの方が面白いと感じる人もいるかもしれないですけどね)。
アクションシーンに関しては、VFX技術の向上によりパワーアップを遂げていました。特にナイトクロウラーのアクションシーンは凄い迫力でしたね。
それぞれのキャラが使うミュータントパワーの映像も相変わらず迫力があり、誰かがスーパーパワーを見せるたびに「おお、すげえ!」とか思ってしまうほどビジュアル的に映えまくってました。ただの必殺技ではなく、それ自体が映画の見せ場になってるんですよね。まあ、中には「腕から爪を出すだけ」みたいな、地味な能力の人もいるんですが(笑)。
今作は、全体的に新鮮な驚きというのは特に無く、特撮技術だけ上がったという、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのような印象はありましたね。
でも、「ただ派手になっただけ」という印象ではなく、そのVFX技術が、映画の視覚的な面白さに深く関わってるので、決して「つまらなくなった」という事はないです。
<キャストについて>
「弱い」「ダサい」「なのにエラそう」という事で、アニメ版を見てる時、あんまり好きなキャラじゃなかったウルヴァリンですが、映画版ではまるで別人のような魅力的キャラクターになってました(実は、原作のウルヴァリンが何で人気があるのかさっぱり分かりませんでした・笑)。
この、映画版のウルヴァリンはほんとにカッコイイ!「弱い」「エラそう」というのは変わらないんですが、それも長所に感じられるんです。これは、演じるヒュー・ジャックマンの力によるものでしょうね。ウルヴァリンというキャラクターを最高の形でスクリーン上で表現してくれました。まったく素晴らしいです。
他のキャストもみんなその役にハマってましたね。強いて気になった点を挙げれば、アイスマン役のショーン・アシュモアがちょっと地味だったかな、という程度です。
<プログラムについて>
700円です。毎回言ってる事ですが、また言います。「この内容なら、もう100円安くしてほしかった」(笑)。
魅力的な登場キャラクターの解説に結構ページを割いているのは嬉しいです。写真も大きいですし、原作と映画版との相違点まで書かれてました。でも、700円とるのなら、ここはもっと力を入れてほしかったです。
<画像の下より、ネタバレ有りの感想>

それにしても、ミュータントの使う能力はイイですねぇ、夢があって。私もミュータントに生まれたかったです(笑)。これは、超能力物の映画を見た時もよく思う事です。
ミュータントの技の、“見た目の凄さ”では、個人的には、パイロの「炎を飛ばす」という能力が見てて面白かったですね。しかも、火を何も無いところから作り出すことが出来ないので、常にライターを持ち歩いてるという設定も面白いです。
そのマグニートーのおっちゃんは、前作以上に派手になってましたね(特に、プラスチックの牢から出る時)。これは、演じるイアン・マッケランが「ロード・オブ・ザ・リング」でガンダフル役をやったせいなんでしょうか(あの映画でも、見てて恥ずかしくなるぐらいの派手っぷりでしたからね・笑)。
前作では、ウルヴァリンとサイクロップスの掛け合いが面白かったんですが、今回はサイクロップスの出番が大幅に減ったせいで、そういうシーンが出てこなかったですね。
と、キャラクター的に見ると、いろいろ語る事の多い映画ですが、ストーリー的には何か普通な感じがしましたね。特に、終盤の展開は妙にゆったりした進行で、あんまり危機感が感じられなかったんですけど。
<エンディングについて>
今回、登場ミュータントが結構増えたように感じたんですが、よく考えてみるとそうでもないんですよね。アイスマンとパイロは何気に前作にも出てるので、今回初登場となったのは、ナイトクロウラーとデスストライクぐらいなんですよね。
ただ、ストーリーには関わらないものの、パワーを使うシーンがある人が二人いましたね(コロッサスと超音波を出すやつ)。
この、ミュータントがパワーを使うシーンは私にとって映画の重要な見せ場の一つなので、中盤の学校が襲われるシーンは見てて面白かったですねぇ。特に、自分の体を一瞬で鋼鉄に変えるコロッサスはイカしてました。次回作では出番が増えてほしいです(笑)。
あと、ここでは、初めてウルヴァリンが全然やられずに大活躍をする姿が見られるという点でも面白いシーンでした。一対一の対決になるとやられまくりますからね、この人。で、最後は「プスッ」と刺して一発で勝利みたいな。
今回のデスストライクとの戦いもそんな感じでしたが、向こうにも「驚異的回復力」という能力があったので、刺すだけでは勝てなかったですが。しかし、ミュータントはスタンド使いと違って、同じ能力を持ってる者が存在し得るんですね。
そういう、“特別な力を持った人達”は映画の中ではよく迫害されたり疎まれたりしますが、能力をうまく使えば人生が楽しくなりそうなものなんですけどねぇ。ただ、「目からビームが出る」みたいな能力は、持っててもあんまり役に立ちそうにないですが(笑)。
私が一番欲しいのはウルヴァリンの能力ですね。何しろ、頭に銃弾を食らっても死なないんですから。
でも、映画的にはかなり地味な能力ですよね。後付けで足された「両腕から爪が出る」というのも、普通に手で武器を持ったのとそんなに変わらないですし、敵に攻撃するのに、「近くまで寄って行かないといけない」んですからね。今時、遠距離攻撃の無いヒーローというのもかなり珍しいです。
能力を派手に使うシーンは一回だけでしたが、ストーリー的に盛り上がる使い方でしたからね。そういえば、ザコ警官隊相手に技を披露というのは、前作ではマグニートーがやってましたね。やはり、パイロが最後にマグニートー側についてしまう、というのを考えての演出なんでしょうかね。
ともかく、これで次回作ではパイロは敵として出てくるんでしょうね。マグニートー側の味方がかなり寂しくなってたんで、これで強い味方が出来ましたね。
原作のマグニートーとイアン・マッケランとではかなりイメージが違うんですが、これが「ミスキャスト」ではなく「映画版マグニートー」になってるところがいいですね。むしろ、今後、原作コミックを見る機会があった時、マグニートーがイアン・マッケランじゃない所に違和感を感じたりするかもしれないです。
それにしても、ラストでジーン・グレイが死ぬとは思わなかったです。これにはビックリしましたねぇ。この時のサイクロップスことジェームズ・マーズデンの泣きの演技には、こちらも思わずもらい泣きをしてしまいそうでした。
あと、妙にミスティークが活躍するシーンが多かったのもちょっと気になりましたね。むしろ、ポスターで前面に出てきてるストームよりも出番が多かったような・・・。
最近のコミックヒーロー物はエンドクレジットでは歌を流すのが主流ですが、最後まで曲のみで通しましたね。いかにもヒーロー物!という感じの曲でした。