※星マークの評価ポイントは、星の数により、5点段階評価と3段階評価の2種類があり、合計点は最高で35点満点となります。

ブラックブック  <ZWARTBOEK>

この愛は裏切りから始まる  ◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★★☆ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★★☆☆ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★☆☆☆ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★★★    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★★☆    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★★☆    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★★☆ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★☆  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 25点

母国で大復活のバーホーベン(右) <個人的感想>
00年の『インビジブル』以来という、まさに待ちに待ったポール・バーホーベン監督の最新作です。
今回はハリウッドを離れて、母国のオランダでもって製作したわけですが、口出しをするプロデューサーがいないせいなのか、なかなかぶっ飛んだ内容の映画になってましたね。
ドイツ占領下のオランダを舞台に、幾多の困難に遭いながらも前に進んで行く強い女性を描いた映画、といった感じのストーリーで、これまで「ドイツは悪。オランダ人とレジスタンスは善」という認識だったものを、「ナチスにいい人もいたし、レジスタンスに悪人もいた」という、歴史の暗部を描いたような面もある映画です。
普通、こういう内容の映画なら、見ていて高尚な感じがしてきそうなものですが、なんなんでしょう、この品の無いような感覚は(爆)。
まず、娯楽面を最優先、という方針で作られているようで、重くなりがちなテーマを扱っていながら、いい意味で軽いんです。見終わった後に、「楽しかった」とか「面白かった」とかいう感想が出せるんですよね。『シンドラーのリスト』とか“硫黄島2部作”なんかではまず出せない感想ですよ。
さらに、もう狙ってるとしか思えないんですが、主演女優がやたらオッパイを出すんですよね。それだけでなく、スパイとしてナチスの将校に近づく為に、ドイツ人に見えるように髪の毛を染めるというシーンにおいて、わざわざ下の毛も染める所を描写してきたり、トイレで用を足す場面もわざわざ見せてきたり。ハリウッドだったら、きっと誰かに止められただろうと思うようなシーンがちょくちょく出て来るんですよね。いやぁ、さすがはポール・バーホーベンですよ。「娯楽方面重視」って、誰に対する“娯楽”なんだ(笑)。

ハッピー・フィート  <HAPPY FEET>

このステップが、ぼくの気持ち。  ◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★★★ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★★★☆ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★★★★ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★★★    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★★★    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★★★    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★★★ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★★  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 34点

クリーチャーと対峙するペンペン達 <個人的感想>
ペンギンを主役にしたCGアニメですが、何しろ監督があの『ベイブ』を製作し、『ベイブ都会へ行く』を監督した(ついでに、過去に『マッドマックス』シリーズも監督していた)ショージ・ミラーなので、単なるCGアニメでは終わっていませんでした。
個人的に、CGアニメの分野において、ストーリーとCGの質でピクサー製作の映画に匹敵してるレベルの物は無いと思っていました。近い所まで来てるのはありましたが、「映画全体の質」という面で見ると、やはりまだまだ及んでないかなと思います(とは言え、私もそんなにCGアニメを多く見てるわけではないんですが・笑)。
私が、「ちょっとイマイチかな」と思うようなCGアニメというのは、ターゲットが明らかに子供向けで、大人が見てもあまり楽しくないようなものだとか、「アメリカ人だったら面白さが分かるのかな」と思ってしまうような作りになってるものです。
ですが、この『ハッピー・フィート』はまさにピクサー級の凄い代物でしたねぇ。いやぁ、驚きました。製作はワーナーですが、多分、「どこのスタジオが製作した」とか関係無いんでしょうね。「ジョージ・ミラーを監督に据えた」というのが成功の要因だったのでしょう。
まず、ストーリーは、子供が見れば、純粋にアドベンチャー(&ミュージカル)物として楽しめるもので、大人が見れば、さらに奥にあるテーマ性に気付いて別の楽しみ方が出来るというものです。“歌”や“タップダンス”など、国籍に関係無く楽しめる要素で見せ場が構成されてるのもいいです。
捕食者から逃げたり、氷の山を滑り下りたりするアクションシークエンスでのスピード感溢れる描写や、アニメチックではなくリアルさを追求したおかげで、限りなく実写に近づいた美麗なCGキャラなど、技術面に関する驚きも相当なものでした。最近はもうCGアニメの技術の進化に驚くような事もあまりなくなってきたんですが(『カーズ』もちょっと感心しただけでしたし)、この映画のCGにはほんと驚きましたね。そして、そのCGのリアルさが映画の面白さに密接に関わっている辺りも素晴らしい。鳥とかアザラシとか、主人公のマンブルを食べようと襲ってくる連中が、あんなにリアルじゃなかったら、もっとデフォルメされていたら、あのシーンはあそこまで怖くなかったでしょうからね。
多分、この映画のストーリー的に、実写で撮れるんなら実写で撮ったと思うんですよね。でも、ペンギンに演技をさせる事が出来ないんで、しょうがないからリアルなCGで描く事にしたんだと思います。そこまで現実味に拘る事に意味があるストーリー展開を見せてくるんですよね。
実は、見る前は、「自分なりの個性を持つ事は大事だ」みたいなテーマの、ミュージカルシーンがメインの映画だと思っていたんです。確かに前半部を見る限りはそういう内容なんですけど、後半から私が想像もしていなかった方向に話が進んでいったんで、まあ、驚きましたよ。しかも、後半そういう流れに向かう事に違和感が起こらないような伏線もちゃんとあったんですよね。

ネタバレになるんで、具体的に「どこが良かったか」という事を書きにくいんですが、とにかく素晴らしい映画でした。子供も大人も大満足出来る一品だと思いますね。個人的にもCGアニメとして最高の部類の映画だと思います。ピクサーの映画でも、これ以上のは『Mr.インクレディブル』ぐらいなんじゃないだろうか。やっぱりジョージ・ミラーは凄い。CGアニメになってもいいから『ベイブ3』を作ってくれ!

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デジャヴ  <DEJA VU>

[デジャヴを、操れ──]  ◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★★☆ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★★★☆ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★★★☆ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★★★    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★★☆    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★★★    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★★★ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★★  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 31点

肥えたキルマーと対峙するデンゼル <個人的感想>
ブラッカイマー&トニー・スコットの黄金コンビがお送りするサスペンス・アクションです。
このコンビの映画は確か『エネミー・オブ・アメリカ』以来ですが、その時に出てきた衛星によるハイテク追跡システムが、今回、超パワーアップして出てきましたね。もう、上空から見下ろすだけでなく、部屋の中に入ったり、アングルを自由に変えられたり、音が出ていたりと、いよいよプライバシーのプの字も無いような状況になってしまいましたよ。
ただ、今回は「政府によるプライバシー侵害云々」というテーマの映画ではありません。そのせいか、捜査を口実にヒロインのシャワーシーンを堂々と覗き見てましたからね(笑)。
で、この画期的なSF風味の衛星監視システムを使って、フェリー爆破テロ事件の捜査をする事になるのですが、このシステムには一つ問題があるんです。それは、出て来る映像が4日前のもので、早送りや巻き戻し等が一切出来ないという事。なので、このシステムを使いこなすには、頭のいい捜査官の力を借りないといけないわけです。
そこで登場するのが、我らがデンゼル・ワシントン。もう、「頭のいい捜査官」の役をやらせたら、彼の右に出る者はいないと言っても過言ではないですね。

さて。このハイテクノロジーをいかに使って犯人に迫って行くのか、という展開で最後まで行っても面白いサスペンス映画になったと思いますが、中盤頃からまた新たな展開を見せてくるんです。
実は、このシステムにはある重大な秘密が隠されていて、「4日前の映像を見る」以外にもとんでもない使い道があるんです。
この辺り、最初からこういう展開になるのかと知っていたら、と言うか、それが前提のストーリーの映画だったなら、「こういう見せ方もあるのか」と思える所だったと思いますが、それまでの「4日前の映像が見られる衛星監視システムによる捜査」というのが、個人的にかなり新鮮なストーリーに見えていたんで、何だか、「あれ、いつも通りのストーリーに落ち着いたのか」みたいな事をつい思って、ちょっとガッカリしてしまいました。これはこれで意外な展開で面白味のあるストーリーのはずなんですが、前半の展開があまりにツボだった為、見ながら“後半への期待値”が過剰に上がってしまったようです(『カジノ・ロワイヤル』の初見時もこんな感じだったような。我ながら成長しない奴だな)。

と言う訳で、前半は「新鮮な驚きに満ちたストーリー」、後半は「面白いストーリー」という印象でした。
で、その前半部分の、新鮮な驚きと面白さ」を感じた場面の筆頭とも言うべきシーンが、カーチェイスシーンです。今まで、色んな映画で色んなカーチェイスシーンを見てきましたが、このシチュエーションのカーチェイスは生まれて初めて見ましたよ。もう、「これは凄い!」と思ったものでした。
シチュエーションも凄ければ、映像もまた凄いんです。こちらは新鮮さとかは特に関係無いんですけど、とにかく見てて怖いんです。どう怖いかと言うと、事故りそうで怖いんです。多分、この映画を見た人の9割は「志村、うしろ!」ならぬ、「デンゼル、前!」という叫びをスクリーンに向かって発したに違いありません(私がこの映画を見た劇場では、ほぼ満員ながら、そんな事を言ってる人は誰もいなかったんですが・笑)。
ストーリーの奇抜さをアクションの映像にも活かしてみせたという、まさに“名シーン”と呼ぶに相応しいシーンでしたね。

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ナイトミュージアム  <NIGHT AT THE MUSEUM>

みんな みんな、動き出す!  ◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★★☆ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★★★☆ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★★★☆ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★★☆    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★★★    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★★★    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★★★ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★★  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 31点

スティラーVSモンキー <個人的感想>
「博物館で、夜な夜な展示物が動き出して大騒動を巻き起こす」という、ファンタジックな内容のファミリー向け映画です。他の映画では『ジュマンジ』や『ホーンテッド・マンション』と同じタイプですかね。
中でも、ロビン・ウィリアムズが出てるせいか、ゾウやサイが走り回るシーンがあるせいか、『ジュマンジ』と同じような雰囲気が感じられました。これは私の大好きな映画なんで、実に良かったです。

私は博物館という所にはあまり行かないタイプの人間ですが、行った事がないわけでも、まるで興味が無いわけでもありません。特に機会がなくて行ってないというだけで。そして、「展示されてる物が動き出したら」という事を考えた事もかつてはあったような気もします。
なので、ストーリーにのめり込んで見る事が出来ましたね。映画を見終わった後、博物館に久々に行ってみたくなりました。今行ったら、普通に博物館に行った時とはまた違った楽しみ方が出来そうですしね。例えば、「コイツが動き出したら、どんな性格なんだろう」なんて事を思ったりとか(でも、結局面倒臭いから行かないような気がする・笑)。

主演は、全米では大人気のコメディアン、ベン・スティラーです。あちらでは主演作が軒並み大ヒットという、まさに国民的スター(かどうかは知りませんが)ですが、日本での知名度は悲しくなるぐらいに低いです。だいたい、この人の主演作がこんな規模で公開されたのなんて初なんじゃないんだろうか。いや、『メリーに首ったけ』も結構な規模で公開されてたか(覚えてないですが)。
ともかく、ベン・スティラーについて詳しく語れるほどではないものの好きな俳優の一人であるという私にとって、「ベン主演作がこんなに大規模で公開された」というのは、やっぱり嬉しい話であるわけです。もしかしたらこれで日本での知名度も上がって、次のコメディ主演作もそこそこの規模で公開させてもらえるのではと。
ですが、どうもこの映画を見た感じ、「これで日本でのベン・スティラーのファンも急増だぜ!」とは思えませんでしたね。今回、起こった出来事に驚き戸惑うという、リアクション中心のコメディ演技を主にしてるんですが、巻き起こってる事件からすると、ちょっと地味なリアクションだったように思えるんですよね。まあ、この人のリアクションは普段からこんな感じですけど、今回は映像が派手目な映画でしたからね。もしかしたら、エディ・マーフィやジム・キャリー辺りの方がこういう内容の映画には合っていたのかも、なんて事を思ってしまいました。
その代わり、決して見せ場ではない、アクション場面でいやに張り切ってましたね。もう、全編通して走る走る。『M:i:V』のトム・クルーズかと思うぐらいに全力疾走してましたからね。思わず、「ハードなアクション映画に主演しても面白いのでは」なんて事を考えてしまいましたよ。

ちなみに、どうでもいい事ですが、仕事をクビになりかけたラリーが、館長から「懐中電灯とカギを返せ」と言われる所が何か妙に面白かったです。まるで、刑事ドラマ等でクビや停職を食らう時に「バッジと銃を置いていけ!」と言われるような感じですよね。あと、懐中電灯を腰のベトルにサッと差し込んだりする場面が出てきたりしましたし、警備員の懐中電灯とカギと言うのは、刑事の銃とバッジに相当するものなんだろうか(笑)。
あと、もう一点面白かったのは、猿の扱いです。また盗っ人キャラなんですねぇ。何か、映画に猿が出る時は大抵手癖の悪い設定にされてますよね。『ジュマンジ』でも電気屋からテレビを盗んでましたし、『ベイブ都会へ行く』でもベイブの荷物を盗んでましたからね(笑)。でも、盗っ人の役がまた似合う動物なんですよね。


ゴーストライダー  <GHOST RIDER>

拳(フィスト)にチェーン、魂(ソウル)に正義。  ◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★★☆ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★★☆☆ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★★★☆ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★★★    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★★★    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★★★    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★★★ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★★  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 31点

これがゴーストライダー専用バイクだッ!
バイク王でも買取不能ッ! <個人的感想>
ニコラス・ケイジが念願のヒーロー物映画に出られたという、まさに記念すべき映画です。
それにしても、この人も幅の広い役者ですね。『ナショナル・トレジャー』のような頭脳派ヒーロー、『コン・エアー』のようなマッチョヒーロー、『ウェザーマン』のような哀愁漂う中年と、あらゆる役を演じられる人なんですね。
で、もちろん、この映画でのコミックヒーロー演技も見事なものでしたよ。まず、内容が、『スパイダーマン』や『バットマン ビギンズ』みたいな、ドラマやキャラクターをリアルに描写したタイプのものではなく、『ファンタスティック・フォー』や『デアデビル』みたいな、「いかにもマンガ映画」みたいな感じの内容になってるんです。で、それに合わせてるのか、ニコラスの演技もややオーバーな感じが入ってるものになってるんですよね。しかも、時にこの手の映画の悪役俳優がやりがちな「ちょっとやり過ぎでは」と思うような派手なものではなく、「ややオーバー」程度のものという絶妙なさじ加減なんですよね。いやぁ、さすがに念願のヒーロー役だけあって力が入ってます。

さて。個人的にはコミックヒーロー物の映画では、現実味のある作りになってる映画の方が好みです。ですが、この映画はストーリーは「ダークヒーローが悪い奴と戦う」というだけの、少々子供向けっぽいような感じのするものでした。この辺りに、中盤頃までは「ややガッカリかも」という印象を持ってしまったのですが、主人公ジョニーがゴーストライダーとして完全に覚醒する辺りからはもう完全にこの映画の世界に引き込まれてしまいましたね。
なにせ、このゴーストライダーがまたカッコいいんですよ。アメミコヒーローにしては珍しく、「変身してパワーアップ」というタイプなんですよね。それも、自由に変身出来るわけではなく(終盤は自由に変身してましたが・笑)、“夜”、“近くで悪の気配を感じる”という条件が揃うと一気に全身が燃え上がって、顔がガイコツになって変身完了となるんですが、この「燃えるガイコツ顔」というのが、死神を連想させて、実にクールでいいです。いや、燃えてるからホットと言うべきか(ニコラスの顔が完全に隠れてしまうのは残念ですが)。
この状態になると、もう人智を超えた化け物みたいな感じになって、高い所から落ちようが銃で撃とうが死なないだけでなく、腕力も超パワーアップするし、持ったものが変形して強力な武器になったりと、数いるスーパーヒーローの中でもかなり強い部類に入るような、それは頼もしいガイコツなんですよ。
変身中は半ば暴走状態なんですが、基本的な行動目的が「悪い奴を捕まえては、その魂を地獄に送り込む」みたいな感じのもので、要するに悪者退治なんですよね。見るからに悪魔みたいな外見の奴が暴走状態で突っ走りながら、“悪党を始末する”というのは、中々爽快なものがありますね。スーパーマンのような「見るからに正義のヒーロー」みたいな人が悪を倒すのとはまた違う面白味が感じられました。

ストーリー自体はそこそこ面白い程度のものだったんですけど、映像はかなり良かったですし、肝心のヒーローが最高にカッコ良かったりと、この手の映画に本当に必要な部分は揃ってるんで、もう文句無しと言ってもいいぐらいですね。
映像は、パッと見、ちょっと悪い意味でマンガっぽいところも多々あるんですが、そこは多分、笑う所だと思いますし。私が映画館で見てる時、周囲の観客は誰も笑ってなかったんですが、例えば、ゴーストライダーがビルの壁をバイクで垂直に登っていく所とかは、今思うと、本来なら場内大爆笑になってるべき映像じゃないかと思うんですよね。何か普通に「CGを使うとこんな事も出来るんだな」程度の事を思って見てしまってたんですけど。もっと、映画に対してオープンな気持ちで見れば、この映画をさらに楽しむ事が出来るんじゃないのか、という気がしますね。


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