立命館大学能楽部 - 能・狂言のサークル

写真倉庫 » 2000年度『立命能』


2000年11月13・14日に衣笠キャンパス以学館1号ホールで行われた公演『立命能』です。年間活動の集大成として、「敦盛」・「葛城」ほか、舞囃子仕舞など多数を上演しました。

1日目  「敦盛 (あつもり)」 修羅物(二番目) 八月 世阿弥元清
  シテ:小山浩嗣(文4)、ツレ:井上貴裕(文4)・片桐直哉(政4)・前川光範(産4)、
  地頭:大平理茶子(法4)、ワキ:加藤孝博(文2)、後見:松迫妙(文2)

あらすじ: 自分が手にかけた敦盛を弔うため出家し、蓮生法師となった熊谷次郎直実(ワキ)が敦盛最期の地である摂津国(兵庫県)須磨を訪れたところ、笛の音が聞こえ、草刈男たち(前シテ・ツレ)が現れる。蓮生が草刈男の一人(前シテ)が持つ笛の主を問い、敦盛が持っていた笛の話をしていると、いつしか蓮生とその男の二人きりとなり、草刈男は実は平敦盛の亡霊であるとほのめかして消える(ここまで前半)。その夜蓮生が敦盛の菩提を弔っていると甲冑姿の敦盛(後シテ) が現れ、一ノ谷の合戦の有様を物語り熊谷次郎直実に討たれた場面を再現するが、今は蓮生法師となった直実に回向を頼んで消え去る。十六歳で戦死した若武者の可憐な趣が窺える修羅物の能。謡にも平家物語で有名な場面が現れる。

2日目  「葛城 (かずらき)」 雑能(四番目) 十一月 作者不詳
  シテ:田中佳子(済4)、ワキ:堀奈月(文2)、ワキツレ:松迫妙(文2)・長濱訓子(文2)、
  地頭:井上貴裕(文4)、後見:古川真知子(文2)

あらすじ: 旅の山伏達(ワキ・ワキツレ)が大和国(奈良県)葛城山で大雪に難渋しているところに、芝を携えた女(前シテ)が現れる。女は山伏を庵に案内し火をたいてもてなす。やがて山伏が後夜の勤めにかかろうとすると、女は、実は自分は昔、醜い容貌を恥じて夜にしか仕事をせず、山々の間に岩橋をかけよとの役行者(えんのぎょうじゃ)の命令を果たせなかったためにこの地に身を縛られている葛城の女神であると明かし、苦しみを和らげるための祈祷を頼み消え去る。夜も深まり祈祷を行うと葛城の明神が本来の姿(後シテ)で現れ山伏に感謝を捧げ、大和舞を舞うと、夜が明け醜い顔かたちがあらわにならない内にと言って岩戸の中に消えて行く。雪の色、白のイメージに支配された能。

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